【XLOOKUP関数】複数の戻り値を同時に分割表示する方法 DL可
本記事では、
「複数の戻り値をセルに分割して、同時に表示させる方法」を紹介するために、
XLOOKUP関数の使用方法について解説します。
先日 、次の「XLOOKUP関数に関する記事」をアップしました。
新しい情報の追加が予想されるため、XLOOKUP関数の解説は、
下図の検索ボックスに、対象のキーワードを入れて、探して見てください。
VLOOKUP関数とHLOOKUP関数では不可能
VLOOKUP関数とHLOOKUP関数では、
「複数の戻り値をセルに分割して、同時に表示させること」は不可能です。
XLOOKUP関数では可能
XLOOKUP関数では、「同時に」が可能です。
つまり、
「複数の戻り値をセルに分割して、同時に表示させること」は可能です。
次のXLOOKUP関数式であれば、
「商品コード」に対する「商品名」「単価」を同時に分割しながら表示することができます。
尚、先日記事『複数条件の検索値、複数の検索範囲、複数の戻り範囲が設定できる! XLOOKUP関数の新時代』では、
「複数の結果」を表示させていましたが、次のよう形式で文字が連結されていました。
本記事では、分割して表示する方法の紹介になります。
用途に合わせて、使い分けでいただければと思います。
図1の商品コード「A001」に対応する「商品名」「単価」を同時に分割して表示します。
D12セルに、次のXLOOKUP関数式を入力しています。
=XLOOKUP($B$12,$C$2:$C$7,$D$2:$E$7)
以下で、関数式の要素を説明します。
- $B$12: 【検査値】セル範囲B12の検索値を指定しています。
- $C$2:$C$7: 【検索範囲】セル範囲C2〜C7を検索範囲として設定しています。
- $D$2:$E$7: 【戻り範囲】セル範囲D2〜D7とE2~E7の複数列を検索範囲として設定しています。複数列を設定している点がポイントです。
つまり、
複数の検索値「$B$12」を、
検索範囲「$C$2:$C$7」の中から探して、
戻り範囲「$D$2:$E$7」から合致したデータを同時に
表示させます。
D12セルに関数式を入力すると、D12は「商品名」、E12に「単価」が同時に表示されます
(スピル機能と呼びますが、ここではあまり気になしなくて問題ないです)
解答付きサンプルデータ
最後に
XLOOKUP関数は、従来のVLOOKUP関数やHLOOKUP関数に比べて、
検索範囲の指定方法や戻り値の設定方法など、使い勝手が非常に良くなっています。
また、XLOOKUP関数を使うことで、
検索値に対して、複数の戻り範囲を同時に分割して表示することができます。
この記事では、XLOOKUP関数を使用して、複数の検索値に対して同時に結果を取得する方法を解説しました。
XLOOKUP関数を使いこなすことで、Excelの作業効率を大幅に向上させることができます。
是非、XLOOKUP関数の活用にチャレンジしてみてください。
参考記事:
Excel関数を操作するための基本概念です。基本概念を理解すると、各関数の理解がより深まります。
構文に関する記事
Excel関数の引数と戻り値は何だっけ?という時に、役立つ記事です。
ダイアログボックスの使い方に関する記事
Excel関数名は何だっけ?VLOOKUP関数の使い方は何だっけ?という時に、ダイアログボックスを使うと便利です。
下記はそのダイアログボックスに関する記事です。
参照形式に関する記事
関数式をコピーする時はどうしたらいい? $マークは、どう付けたらいいだろう?
といった悩みをお持ちの方は以下をご覧ください。