複数条件の検索値、複数の検索範囲、複数の戻り範囲が設定できる! XLOOKUP関数の新時代
目次
はじめに
先日 、次の3つの「XLOOKUP関数に関する記事」をアップしました。
- XLOOKUP
- 垂直方向、水平方向の両方(X)の調べ(Lookup)、一致する値を返します。
XLOOKUP関数は、垂直方向、水平方向の両方(X)の調べられるため、VLOOKUP関数とHLOOKUP関数の使い分けが不要になる点に触れつつ、XLOOKUP関数は VLOOKUP関数やHLOOKUP関数の上位互換であると お伝えしました。
そこで、次のポイントに触れました。
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本記事では、『複数の検索値、複数の検索範囲、複数の戻り範囲を指定して検索ができる』に関して、サンプルデータを交えて具体的な 説明を したいと思います。
VLOOKUP関数とHLOOKUP関数では不可能
VLOOKUP関数とHLOOKUP関数は、次の制約がありました。
これらの制約が守らなければ、関数エラーが発生します。
〇 複数条件の検索値は「&」で結合すれば指定可能
〇 複数の検索範囲は指定できない
〇 複数の戻り範囲は指定できない
XLOOKUP関数の新時代
これからの問題を解決できるのが、XLOOKUP関数です。 まさに、新時代の到来です。
つまり、複数の検索値、複数の検索範囲、複数の戻り範囲を指定して検索ができるできるわけです。
さらに、VLOOKUP関数やHLOOKUP関数の使い分けも不要です。
指定した「メーカー名」&「商品コード」に対する「商品名」を返すための関数式を考えます。
関数式は次のようになります。
=XLOOKUP(C$12&$C$13,$B$2:$B$7&$C$2:$C$7,$D$2:$D$7&$E$2:$E$7)
以下で、関数式の要素を説明します。
- C$12&$C$13: 「&」は、文字列の連結演算子です。この式は、セルC12とC13の値を連結して1つの文字列として表します。つまり、この式の評価結果は、C12とC13の値を組み合わせた文字列になります。
- $B$2:$B$7&$C$2:$C$7: セル範囲B2〜B7、C2〜C7に含まれる文字列を組み合わせます。つまり、B2〜B7とC2〜C7の各セルに対して、それらのセルの値を「&」で連結して1つの文字列を作ります。
- $D$2:$D$7&$E$2:$E$7: セル範囲D2〜D7、E2〜E7に含まれる文字列を組み合わせます。つまり、D2〜D7とE2〜E7の各セルに対して、それらのセルの値を「&」で連結して1つの文字列を作ります。
つまり、検索値「(C$12&$C$13」を、検索範囲「$B$2:$B$7&$C$2:$C$7」の中から探して、戻り範囲「$D$2:$D$7&$E$2:$E$7」から合致したデータを表示させます。
複数条件の検索値、複数の検索範囲、複数の戻り範囲を指定できています。
解答付きサンプルデータ
最後に
本記事では、XLOOKUP関数のについて、具体的なサンプルデータを用いて解説しました。
また、従来のVLOOKUP関数やHLOOKUP関数との比較も行い、XLOOKUP関数が持つ優位性について説明しました。
具体的には、次の2点に関して詳しく解説しました。
- 複数の検索値、複数の検索範囲、複数の戻り範囲を指定して検索ができる
今後も、XLOOKUP関数をはじめとするExcel関数の活用法について、データ分析ドットコムでは引き続き解説していきます。
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