XLOOKUP関数で複数検索値から、一度に複数の結果を効率的に得る方法を解説-DL有-

本記事では、
同時に複数のセルに対して検索条件を一致させる方法を紹介するために、
XLOOKUP関数の使用方法について解説します。
先日 、次の「XLOOKUP関数に関する記事」をアップしました。
新しい情報の追加が予想されるため、
下図の検索ボックスに、対象のキーワードを入れて、探して見てください。

VLOOKUP関数とHLOOKUP関数では、「同時に」が不可能
VLOOKUP関数とHLOOKUP関数は、
同時に複数のセルに対して検索条件を一致させることは不可能です。
「同時に」ができません。
XLOOKUP関数では、「同時に」が可能
XLOOKUP関数では、「同時に」が可能です。 まさに、新時代の到来です。
つまり、同時に複数のセルに対して検索条件を一致させることができます。
次のXLOOKUP関数式であれば、
複数の「商品コード」に対する
「商品名」を同時に返すことができます。
図1の商品コード「A001」「A003」「B003」に対する複数の商品名を同時に取得します。
関数式は次のようになります。
=XLOOKUP($B$12:$B$14,$C$2:$C$7,$D$2:$D$7)
以下で、関数式の要素を説明します。
- $B$12:$B$14: 【検査値】セル範囲B12~B14の複数の検索値を指定しています。
- $C$2:$C$7: 【検索範囲】セル範囲C2〜C7を検索範囲として設定しています。
- $D$2:$D$7: 【戻り範囲】セル範囲D2〜D7を検索範囲として設定しています。
つまり、
複数の検索値「$B$12:$B$14」を、
検索範囲「$C$2:$C$7」の中から探して、
戻り範囲「$D$2:$D$7」から合致したデータ
を同時に表示させます。
D12セルに関数式を入力すると、
D12~D14に同時に結果が表示されます
(スピル機能と呼びますが、ここではあまり気になしなくて問題ないです)

図1「XLOOKUP関数で複数の検索値を同時に取得する方法」
解答付きサンプルデータ
最後に
XLOOKUP関数は、
従来のVLOOKUP関数やHLOOKUP関数に比べて、
検索範囲の指定方法や戻り値の設定方法など、使い勝手が非常に良くなっています。
また、XLOOKUP関数を使うことで、
複数の検索値に対して一度に検索を行い、
同時に結果を取得することができます。
この記事では、
XLOOKUP関数を使用して、
複数の検索値に対して同時に結果を取得する方法を解説しました。
XLOOKUP関数を使いこなすことで、Excelの作業効率を大幅に向上させることができます。
是非、XLOOKUP関数の活用にチャレンジしてみてください。
参考記事:
Excel関数を操作するための基本概念です。基本概念を理解すると、各関数の理解がより深まります。
構文に関する記事
Excel関数の引数と戻り値は何だっけ?という時に、役立つ記事です。
ダイアログボックスの使い方に関する記事
Excel関数名は何だっけ?VLOOKUP関数の使い方は何だっけ?という時に、ダイアログボックスを使うと便利です。
下記はそのダイアログボックスに関する記事です。
参照形式に関する記事
関数式をコピーする時はどうしたらいい? $マークは、どう付けたらいいだろう?
といった悩みをお持ちの方は以下をご覧ください。