XLOOKUP関数でもうミスらない!ラベル名を表示させる
ExcelのXLOOKUP関数は、
特定の値を検索し、その値が見つかった位置に対応する値を返します。
本記事では、
単にデータを検索するだけでなく、ラベル名も取得してみます。
つまり、元表からラベル名付きデータを取得します。
すると、
XLOOKUP関数の目視チェックが容易になります。
詳しくは、XLOOKUP関数のお作法に関しては、
『XLOOKUP関数の使い方 – 縦横無尽に検索し、一致するデータとその関連情報を取得 -DL有』
を拝読してみてください。
データのみを取得
下表に対して、XLOOKUP関数を使用し、「商品名」の「在庫数」を取得します。
XLOOKUP関数の各引数は、次のようなセル範囲を指定します。
Excel関数の引数ダイアログボックスの使用方法は、巻末の参考記事をご拝読ください。
「OK」をクリックすると、次の関数がセルに挿入されます。
=XLOOKUP(($A9, $A$2:$A$4, $C$2:$C$4)
すると、下図のようにデータが取得できました。
しかし、本当に、
該当「商品名」の「在庫数」を正しく取得できているのでしょうか。
ラベル名も取得
単にデータを検索するだけでなく、ラベル名も取得してみます。
XLOOKUP関数の各引数は、次のようなセル範囲を指定します。
Excel関数の引数ダイアログボックスの使用方法は、巻末の参考記事をご拝読ください。
具体的な関数式は以下で、
引数「検索範囲」と引数「戻り範囲」を同じセル範囲にすることで、ラベル名も取得できます。
=XLOOKUP(($A9, $A$2:$A$4, $A$2:$A$4)
すると、下図の結果が得られます。
このテクニックを使えば、XLOOKUP関数のミスを防止に役立てます。
設定ミスのチェック
データのみ取得した場合は下図です。
- リンゴの在庫数になっているか?
- バナナの在庫数になっているか?
と不安になります。
しかし、下図のようにラベル名を取得しておくと、目視チェックできます。
ラベル名の取得しておくと、
目視チェックができ、セル範囲のミスの確率は下げれます。
例題がシンプルなので、効果に対して半信半疑かもしれません。
しかし、
検索値と検索範囲のセルが極端に離れていると、
セル範囲のミスの確率は上がります。
その時に、
セル範囲を正しく設定でき、
正しいデータを取得できるのかをチェックしたくなるはずです。
その際に、本記事の方法はとても有効と思います。
(少なくとも、筆者は目視チェックの際に多用しています)
解答付きサンプルデータ
解答付きサンプルデータが欲しい方は、下記からダウンロードしてください。
最後に
本記事では、Excelの強力なツールであるXLOOKUP関数の使用方法を詳しく解説しました。
特に、データだけでなくラベル名も取得する方法を紹介し、
設定ミスを防ぐためのチェック方法を提供しました。
本例のサンプルデータとは異なり、
大量、且つ、バラバラに管理されたビジネスデータです。
一目見ただけでは、チェックが難しいです。
そんな時に、本記事の内容を是非活用してみてください。
参考記事:
Excel関数を操作するための基本概念です。基本概念を理解すると、各関数の理解がより深まります。
構文に関する記事
Excel関数の引数と戻り値は何だっけ?という時に、役立つ記事です。
ダイアログボックスの使い方に関する記事
Excel関数名は何だっけ?VLOOKUP関数の使い方は何だっけ?という時に、ダイアログボックスを使うと便利です。
下記はそのダイアログボックスに関する記事です。
参照形式に関する記事
関数式をコピーする時はどうしたらいい? $マークは、どう付けたらいいだろう?
といった悩みをお持ちの方は以下をご覧ください。