EXCELの豆知識 – 論理値の配列計算の仕組み –

 論理値の配列計算の仕組み -の役割とその背景のアイキャッチ画像


本記事では、EXCELにおける論理値の配列計算の仕組みを説明します。

論理値の配列計算を応用することで、複数の条件を同時に判定することが可能です。

この仕組みを理解し、各自で応用するための知識を提供します

論理値(TRUE/FALSE)と数値の関係

TRUE=1、FALSE=0

EXCELでは、論理値1のTRUEとFALSEは数値計算において数値として扱うことができます。

この際、TRUEは1として、FALSEは0として扱われます。

これはExcelが内部的にTRUEを1、FALSEを0として処理するためです。

論理値(TRUE/FALSE)の配列計算

TRUEは1として、FALSEは0として扱われるため、配列の計算に使用できます。

例えば、論理値の掛け算を行う場合、
TRUEとFALSEはそれぞれ1と0に変換されて計算されます。

この挙動を以下の表で説明します。

論理値1論理値2数値変換1数値変換2結果
TRUETRUE111
TRUEFALSE100
FALSETRUE010
FALSEFALSE000

この表からわかるように、両方の論理値がTRUE(数値で1)の場合のみ、結果は1になります。
それ以外の場合(つまり、一方または両方がFALSEの場合)は結果が0になります。

これは論理演算2のANDと同じ動きに相当します。
この仕組みを応用することで、ORなどの他の論理演算子や関数の引数としても利用できます。

論理演算のANDについては、こちらで詳しく解説しています

EXCELへの応用

この仕組みに応用することで、複数条件の設定に応用できます。

IF関数やIFS関数などの条件分岐関数を引数に設定すると、関数式が複雑になり、設定できない場合もあります。

以下は論理値の計算を利用した応用例です:

  • FILTER関数やSUMPRODUCT関数などの関数(関連記事を随時アップ予定です)
  • *や+記号を使用した論理値演算(具体的な方法はこちらで詳しく説明しています)

最後に

本記事では、Excelにおける論理値の配列計算の仕組みを説明しました。
論理値の配列計算を応用することで、複数の条件を同時に判定することが可能です。

この仕組みを理解し、各自で応用するための知識を提供しました。

論理値の配列計算を用いると、FILTER関数やSUMPRODUCT関数などの高度な関数を効率的に使用できます。
関連記事を随時アップ予定です。
また、*や+記号を使用した論理値演算については、こちらで具体的な方法を詳しく説明しています。

このように、論理値の配列計算を理解し応用することで、Excelでのデータ分析や操作がさらに効果的かつ柔軟になります。

  1. 論理値とは、特定の条件に基づいて評価される値で、TRUEまたはFALSEのいずれかを取ります。これらは条件付き書式、データのフィルタリング、数式内での条件評価などに使用されます。 ↩︎
  2. 論理演算とは、特定の条件に基づいてデータを評価・操作する操作です。主な論理演算にはAND、OR、NOTなどがあり、これらは条件付き書式、データのフィルタリング、数式内での条件評価などに使用されます。   ↩︎