SUMIFS関数のみで特定の日や期間を集計する

Excel
のSUMIFS
関数で、
「特定の日だけ合計したい」「期間を指定して集計したい」と思ったこと、ありませんか?
日付を条件に使うとき、書き方を少し間違えるだけで、
集計結果がうまく出ないことがあります。
目次
SUMIFS関数のみで特定の日や期間を集計する方法
SUMIFS
を使って売上などを日付で集計したいとき、
どんな条件を指定するかで使い方が少し変わってきます。
特定の日を1つだけ集計したい場合もあれば、日付の範囲を扱うこともあります。
まずは、それぞれのケースでどんな集計が必要になるのかを整理してみましょう。

サンプルデータ
日付 | 商品名 | 売上金額 |
---|---|---|
2024/05/01 | A商品 | 12000 |
2024/05/01 | B商品 | 8000 |
2024/05/02 | A商品 | 10000 |
2024/05/03 | C商品 | 15000 |
2024/05/04 | A商品 | 9000 |
2024/05/05 | B商品 | 11000 |
2024/05/06 | B商品 | 7000 |
2024/05/06 | C商品 | 6000 |
2024/05/07 | C商品 | 13000 |
2024/05/08 | A商品 | 12000 |
2024/05/08 | A商品 | 14000 |
2024/05/09 | B商品 | 8000 |
2024/05/10 | C商品 | 11000 |
2024/05/10 | A商品 | 10000 |
このあと、上のデータを使って SUMIFS
で集計する2つのケースを紹介します。
- 特定の日 (例:
2024/5/1
) を条件にする集計 - 日付の範囲 (例:
2024/5/1
〜2024/5/5
) を条件にする集計。
SUMIFS
で日付条件を指定して集計する方法
SUMIFS
を使って日付条件で集計したいとき、よくあるのが次の2つのパターンです。
- 特定の日を条件にする
- 日付の範囲を条件にする
この2つはよく登場する場面なので、使い方を押さえておくと安心です。
ケース1:特定の日 (例:2024/5/1
) を条件にする集計
たとえば「5月1日だけの売上」を合計したいときは、次のように設定します。

[関数の引数]ダイアログの起動方法は参考記事をご拝読ください。

関数式は以下です:
=SUMIFS(C2:C15,A2:A15,"=2024/5/1")
Code language: JavaScript (javascript)

つまり、日付が 2024/5/1 の行だけを対象にして、金額を集計するイメージですね。
ケース2:日付の範囲 (例:2024/5/1〜2024/5/5
) を条件にする集計
今度は「5月1日から5月5日まで」の期間で集計したいときの方法です。

関数式は以下です:
=SUMIFS(C2:C15,A2:A15,">=2024/5/1",A2:A15,"<=2024/5/5")
Code language: JavaScript (javascript)

日付が 2024/5/1〜2024/5/5 の行だけを対象にして、売上を集計するイメージですね。
ポイントは、>=
と <=
の2つの条件を使って、開始日と終了日を指定すること。
どちらも同じ列 (B2:B11
) に書くことで、指定した期間内のデータだけを合計できます。
なお、構文や引数について詳しく知りたい方は、それぞれ SUMIF の記事 と SUMIFS の記事 をご覧ください。

特定の日だけを集計したいなら、`SUMIF` で対応できますよ。ただし、日付の範囲を扱いたい場合は `SUMIFS` を使ってくださいね。なぜかというと、`SUMIF` は条件が1つしか使えませんが、`SUMIFS` なら複数の条件を組み合わせられるからです。
日付指定のちょっとした注意点と便利なやり方
最後に、SUMIFS
で日付を使うときに気をつけたいポイントと、少しラクになる書き方を紹介します。
注意点:日付の書式設定を確認しておこう
関数で日付を条件に使うとき、
セルの見た目が「日付っぽく見えている」だけではうまく動かないことがあります。
重要なのは、セルの書式が「日付」になっているかどうか。
ここがちゃんとしていれば、関数は正しく動いてくれます。

便利なやり方:セルに日付を入力して、それを使う
毎回数式の中に日付を書き込むのって、地味に面倒ですよね。
そんなときは、日付をセルに入力しておいて、それを参照するようにしてみましょう。
=SUMIFS(E2:E11, B2:B11, “=” & A1)
これなら、セル A1
の日付を変えるだけで集計結果も変わります。
ちょっとした作業の手間が減って、あとから調整しやすくなりますよ。
まとめ
ここまで SUMIFS
を使った日付条件の集計について見てきました。
特定の日を指定する方法と、日付の範囲で集計する方法でした。
この2つの使い分けができるようになると、実務でもかなり役立ちます。
ぜひ活用してみてください!
参考記事:
Excel関数を操作するための基本概念です。基本概念を理解すると、各関数の理解がより深まります。
構文に関する記事
Excel関数の引数と戻り値は何だっけ?という時に、役立つ記事です。
ダイアログボックスの使い方に関する記事
Excel関数名は何だっけ?VLOOKUP関数の使い方は何だっけ?という時に、ダイアログボックスを使うと便利です。
下記はそのダイアログボックスに関する記事です。
参照形式に関する記事
関数式をコピーする時はどうしたらいい? $マークは、どう付けたらいいだろう?
といった悩みをお持ちの方は以下をご覧ください。