ROUND関数、ROUNDUP関数、ROUNDDOWN関数の違い

本記事は、ROUND関数、ROUNDUP関数、ROUNDDOWN関数の違いに関して、解説します。
なお、ROUND関数、ROUNDUP関数、ROUNDDOWN関数は数学/三角関数の一種です。
機能別(大分類) | 機能別(中分類) | 説明 |
---|---|---|
組み込み関数 | 検索/行列関数 | 検索したり、セルの情報を取得する |
統計関数 | 平均値、最大値/最小値、中央値などを求める | |
数学/三角関数 | 四則演算、切り捨てや切り上げ、四捨五入などを行う | |
互換性関数 | Excel2010以降で、アップデートされた関数。Excel2007は「数学/三角関数」に該当する | |
データベース関数 | 条件指定をしながら、平均値、最大値/最小値など、検索を行うことができる 条件指定できる統計関数/検索行列関数のイメージ ただし、統計関数/検索行列関数の全関数が条件指定できるようになったわけでない | |
日付と時刻の関数 | 日付に関する処理を行う。例えば、現在の日付、曜日、時間などを取得する | |
情報関数 | セル情報、シート情報、データの情報、エラー情報などの”情報”を取得できる | |
論理関数 | IF関数、AND関数、OR関数などの論理関数を扱うことができる | |
文字列関数 | 文字列に関する操作を行う。例えば、文字列の結合、置換、取り出し、全角化/半角化などが行う | |
財務関数 | ローンや積立貯蓄の計算、投資期間と利率、減価償却費などを財務に関する計算を行うことができる | |
エンジニアリング関数 | 単位の変換、数値の単位、記数法の変換、特殊な計算を実施することができる | |
キューブ関数 | 「キューブ」から、データ構造や集計値などを取得するができる ※「キューブ」とは、Microsoft SQL Server Analysis Servicesの分析用データ一式を指す | |
Web 関数 | Webサイトから、文字列やデータなどを取得する | |
ユーザー定義関数 | ユーザー自身で作成できるオリジナル関数 |
目次
各関数の説明
ROUND関数:詳細記事へ
データ分析ドットコムで次のように取り上げています。
ROUND関数は、与えられた数値を指定した桁数で四捨五入する関数です。
投稿を編集 “【ROUND関数】使い方と解説” ‹ データ分析ドットコム — WordPress
ROUNDは、ラウンドと呼びます。英語の「ROUND」は、数値を最も近い整数に丸めるという概念に由来しています。
数値が与えられた場合、ROUND関数はその数値を最も近い整数に四捨五入します。
ROUNDUP関数:詳細記事へ
ROUNDUP関数は、Microsoft社の公式ページの記載の通りです。分かりやすいと思います。
なお、ROUNDUPは、ラウンドアップと呼びます。
ROUNDUP(切り上げる)に由来していると推測されます。数値を指定された桁数に切り上げます。
ROUNDUP 関数 – Microsoft サポート より抜粋
“【ROUNDUP関数】使い方と解説” ‹ データ分析ドットコム — WordPress
ROUNDDOWN関数:詳細記事へ
ROUNDUP関数は、Microsoft社の公式ページの記載の通りです。分かりやすいと思います。
なお、ROUNDDOWNは、ラウンドダウンと呼びます。
ROUNDOWN(切り捨てる)に由来していると推測されます。数値を指定された桁数に切り捨てます。
ROUNDDOWN 関数 – Microsoft サポート より抜粋
“【ROUNDUP関数】使い方と解説” ‹ データ分析ドットコム — WordPress
各関数の違い
ROUND関数、ROUNDUP関数、ROUNDDOWN関数の違いは、「四捨五入」「切り上げ」「切り捨て」です。

「四捨五入」「切り上げ」「切り捨て」の違いを、具体例を交えながら説明致します。
ROUND関数:四捨五入
=ROUND(1234.56, 0) -> 1235
数値「1234.5円」を桁数「0」を指定しているため、価格が1234.5円から1235円に四捨五入されます。
第2引数の桁数に「0」を指定しているため、小数点第1位で四捨五入されるためです。
※詳細は「桁数の指定する際のルール」にて確認ください。
ROUNDUP関数:切り上げ
=ROUNDUP(1234.56, 0) -> 1235
数値「1234.56」を桁数「1」を指定しているため、価格が1234.56から1235に切り上げられます。
第2引数の桁数に「0」を指定しているため、小数点第1位で切り上げられるためです。
※詳細は「桁数の指定する際のルール」にて確認ください。
まさに、up≒切り上げのイメージです。
ROUNDDOWN関数:切り捨て
=ROUNDDOWN(1234.56, 0) -> 1234
数値「1234.56」を桁数「1」を指定しているため、価格が1234.56から1234に切り上げられます。
第2引数の桁数に「0」を指定しているため、小数点第1位で切り捨てられるためです。
※詳細は「桁数の指定する際のルール」にて確認ください
まさに、down≒切り下げのイメージです。
「切り上げ」「切り捨て」は無条件で実施され、「四捨五入」は条件があるということです。
特に大切なのは、
まとめ
この記事では、数学/三角関数の一種であるROUND関数、ROUNDUP関数、ROUNDDOWN関数の違いについて解説しました。
それぞれの関数がどのように動作するのか、また関数名の由来についても紹介しました。
ROUND関数「四捨五入」、ROUNDUP関数「切り上げ」、ROUNDDOWN関数「切り捨て」を正しく理解することで、
より効率的で正確なデータ処理が可能になります。
- 「切り上げ」:端数がある場合は無条件で繰り上げる
- 「四捨五入」:端数が4以下の場合は切り捨て、5以上の場合は切り上げる
- 「切り捨て」:端数がある場合は無条件で切り捨てる
この記事が、Excel初心者から上級者まで、Excelを使うすべての人々のお役に立てることを願っています。