ExcelグラフのSERISE関数をどこまで知っていますか?

EXCEL
を使用してグラフを作成すると、
下記のようなSeries
関数が入力されます。
みなさん、こちらの存在や意味をご存知でしょうか?

=SERIES(シート名!$B$1,シート名!$A$2:$A$4,シート名!$B$2:$B$4,1)
って、何だろう???

Excel
グラフを作成すると、Excel側が自動的に設定してくれているものです。
そのため、Excel歴が長い方でも、「Series関数」に関する知見のない方は多くいらっしゃいます。Series
関数はを知っておくと、Excel
上のグラフをより自由にカスタマイズすることができます。
その中で、
『【OFFSET関数】グラフ範囲を自動的に変更する方法』のように関数式を組み込んだり、
横棒折れ線の作成等といったことが可能にります。
つまり、複雑なグラフを作成する際に、より高度な制御が可能になります。
目次
Seriesとは、データ系列(データの集まり)のこと
seriesの意味は「続くこと」で、語源はserere(つなぐ)に由来します。
語源sert (入れる、結ぶ)の英単語の意味まとめ | 読む語源学
原義はラテン語のseries(列)です。
Series
は、EXCEL
のグラフ機能において、
データ系列(データの集まり)を表す用語です。Series
=データ系列(データの集まり) によって、EXCEL
はグラフを描画しているとメカニズムです。
Seriesの構文
Excel
グラフのSeries
関数は、Excel
関数のように、ダイアログやヒントが一切ありません。
しかも、現在時点ではMicrosoft
社の公式リファレンスを見当たりません。
系列とは何か??
なお、系列とはグラフのことです。
系列数の数だけ、SERIES
関数が存在します。
次の例では、
系列=グラフの2個あるため、
2つのSERIES
関数が存在しています。

引数
=SERIES (系列名,軸ラベル,系列値,順序)
引数は、系列名
,軸ラベル
,系列値
,順序
の5つで構成されています。
具体例を交えながら、順を追って理解していきましょう。
- 系列名
- その名の通り、グラフの系列名を設定するための引数。セル範囲で指定可能
- つまり、系列名とは凡例のこと
- その名の通り、グラフの系列名を設定するための引数。セル範囲で指定可能
次の例の青棒グラフでは シート1!$B$1 を指定し、
シート1!$B$1の「リオネル・メッシ」が系列名=凡例として表示されています。

シート1!$B$1では、シート1のB1を指定範囲しているんじゃ。
「シート1!」とは、指定したシート名を指しているんじゃ。
SERIES関数を使用するには、外部参照式にする必要があるため、なんじゃ。
外部参照式とは、別のブックのセルの内容を参照させる式のことをじゃ。

- 軸ラベル
- その名の通り、軸ラベルを設定するための引数。セル範囲で指定可能
次の例の青棒グラフでは シート1!$A$2:$A$4 を指定し、
シート1!$A$2:$A$4の「2018年」「2019年」「2020年」が軸レベルとして表示されています。

- 系列値
- その名の通り、系列値を設定するための引数。セル範囲で指定可能
- 系列値とは、データのこと
- その名の通り、系列値を設定するための引数。セル範囲で指定可能
次の例の青棒グラフでは シート1!$B$2:$B$4 を指定し、
シート1!$B$2:$B$4 の「100」「120」「140」がグラフに表示されています。


当たり前じゃが、
系列値はデータのことであるから、「数値」のみを扱うことができるのじゃ。
- 順序
- その名の通り、順序を設定するための引数。セル範囲で指定可能
- 系列値とは、データのこと
- その名の通り、順序を設定するための引数。セル範囲で指定可能
次の例の青棒グラフでは 1 を指定し、一番最初にグラフが表示されています。


2を指定すれば、次のようにグラフの順序が変わるのじゃ。

1つ目の青棒グラフ「リオネル・メッシ」に関してのみ、
具体例として取り上げました。
2つ目のオレンジ棒グラフ「クリスティアーノ・ロナウド」も、
同様のロジックで、SERIES
関数が設定されているため、説明を割愛します。

尚、上記の数字はすべてリーグ戦における得点数であり、
国内カップ戦や国際大会における得点数は含まれていません。
また、これらの数字はあくまでも一例であり、他の統計によって異なる場合があります。
Series関数を理解できると、起きる事とは?
関数の引数を関数を指定できるため、Series
関数を理解すると、様々な応用が可能になります。
もちろん、グラフを自由自在にカスタマイズすることもできますが、
最も威力を感じるのは、グラフ範囲を自動的に変更することです。
具体的には、先日記事『【OFFSET関数】グラフ範囲を自動的に変更する方法』ができるようになります。
解答付きサンプルデータ
最後に
Excel
のグラフ機能は、
ビジネスシーンにおいて欠かせないツールの一つです。
その中でも、Series
関数を使うことで、より複雑なグラフを作成することができます。
今回の記事を参考に、是非使い方を覚えて、効率的な業務に役立ててください。