SUMIFS関数で特定の文字列を除外し集計
ExcelのSUMIFS関数は、複数の条件を指定して範囲の合計を計算するための非常に便利なツールです。
本記事では、特定の文字列を除外してデータの合計を求める方法を紹介します。
以下のサンプルデータを使用して説明します。
サンプルデータ:
以下のデータは、架空の企業の売上データです。
A列には日付、B列には商品名、C列には売上金額が記載されています。
日付 | 商品名 | 売上金額 |
---|---|---|
2024/07/01 | 商品A | 15000 |
2024/07/01 | 商品B | 12000 |
2024/07/02 | 商品A | 18000 |
2024/07/02 | 特別商品 | 30000 |
2024/07/03 | 商品A | 16000 |
2024/07/03 | 商品B | 14000 |
2024/07/03 | 特別商品 | 25000 |
2024/07/04 | 商品C | 10000 |
文字列を除外するテクニック
今回は、「特別商品」を除外して売上金額の合計を計算する方法を紹介します。
SUMIFS関数の構文
SUMIFS関数は、複数の条件に基づいてセル範囲の合計を計算するためのEXCEL関数です。
SUMIFS関数の基本構文
=SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2, …)
こちらが詳しい記事です。
手順
=SUMIFS(C2:C9, B2:B9, “<>特別商品”)
この関数は、B列に「特別商品」が含まれていない場合に、C列の売上金額を合計します。
SUMIFS関数のロジック
SUMIFS関数のロジックは以下です。
- 条件範囲はB列の「商品名」
- 条件は「特別商品」を除外する
"<>特別商品"
の意味
ExcelのSUMIFS関数では、条件を指定してデータを絞り込むことができます。
その中で使われる条件の一つに"<>特別商品"
があります。ここではこの条件がどのように機能するかを初心者向けに解説します。
ダブルクォーテーション (" "
)は、Excelでは文字列や記号を指定する際に使用します。
ダブルクォーテーション (" "
)は文字列を囲む以外のルールが存在します。そちらの解説はこちらをご覧ください。
"<>"
の意味
"<>"
: この記号は「等しくない」という意味を持っています。- 条件として使うと、「指定した値と異なるものを選択する」という意味になります。
"特別商品"
の意味
"特別商品"
: この部分は、除外したい具体的な文字列です。- ここでは、「特別商品」という商品名を指します。
条件全体の解釈
"<>特別商品"
: この条件は、「商品名が"特別商品"
以外のデータを選ぶ」という意味です。- つまり、「特別商品」を除外して、他の商品だけを対象に計算を行います。
具体例
例えば、サンプルデータの中で「特別商品」を除外したい場合、"<>特別商品"
と指定することで、
他の商品(商品A、商品B、商品C)の売上金額のみを合計することができます。
このように、"<>特別商品"
の条件を使うことで、特定の文字列を含まないデータを簡単に集計することができます。
実際の例
上記のサンプルデータを元に、以下の手順で計算を行います。
- Excelシートにデータを入力します。
- 任意のセルに以下のSUMIFS関数を入力します。
=SUMIFS(C2:C9, B2:B9, "<>特別商品")
- Enterキーを押すと、「特別商品」を除外した売上金額の合計が表示されます。
結果
「特別商品」を除外した結果、合計売上金額は85000円が求まります。
まとめ
SUMIFS関数を使用することで、特定の文字列を除外してデータを集計することが簡単にできます。
実務においても非常に有用なテクニックですので、是非活用してください。
以下が本記事のファイルです。