Excelのピボットテーブル:複数の値フィールドを一気に移動し、視認性をアップ!
先日の記事では、Excelのピボットテーブルで「値フィールド」を使って複数の値を一気に集計する方法を紹介しました。
複数の値を一気に集計すると、
ピボットテーブルのデフォルト表示では視認性が悪くなるケースがあります。
今回は、その応用として、複数の値フィールドを効果的に配置する方法について詳しく解説します。
この手法を使えば、
ピボットテーブルの視認性が大幅に向上し、データ分析がより直感的になります。
下記に、最終ゴールのビフォーアフターを示します。
Excelピボットテーブルの概念は、
Excelピボットテーブル入門: 基本操作と構成要素の完全ガイドを参照してください
複数の値フィールドを「行ラベル」「列ラベル」へ移動する方法
以下のローデータをサンプルに操作説明をします。
ローデータ ※一部省略
年 | 月 | 予実1 | 部門 | 売上額 | 費用額 | 利益額 |
---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 1月 | 実績 | 営業 | 480000 | 190000 | 290000 |
2023 | 1月 | 実績 | マーケ | 290000 | 145000 | 145000 |
2023 | 1月 | 実績 | 開発 | 390000 | 175000 | 215000 |
… | … | … | … | … | … | … |
2023 | 12月 | 実績 | 営業 | 520000 | 205000 | 315000 |
2023 | 12月 | 実績 | マーケ | 310000 | 150000 | 160000 |
2023 | 12月 | 実績 | 開発 | 410000 | 190000 | 220000 |
2024 | 1月 | 実績 | 営業 | 490000 | 195000 | 295000 |
2024 | 1月 | 実績 | マーケ | 295000 | 148000 | 147000 |
2024 | 1月 | 実績 | 開発 | 395000 | 175000 | 220000 |
… | … | … | … | … | … | … |
2024 | 12月 | 実績 | 営業 | 560000 | 220000 | 340000 |
2024 | 12月 | 実績 | マーケ | 320000 | 155000 | 165000 |
2024 | 12月 | 実績 | 開発 | 430000 | 200000 | 230000 |
2023 | 1月 | 予測 | 営業 | 480000 | 190000 | 290000 |
2023 | 1月 | 予測 | マーケ | 290000 | 145000 | 145000 |
2023 | 1月 | 予測 | 開発 | 390000 | 175000 | 215000 |
… | … | … | … | … | … | … |
2023 | 12月 | 予測 | 営業 | 520000 | 205000 | 315000 |
2023 | 12月 | 予測 | マーケ | 310000 | 150000 | 160000 |
2023 | 12月 | 予測 | 開発 | 410000 | 190000 | 220000 |
2024 | 1月 | 予測 | 営業 | 490000 | 195000 | 295000 |
2024 | 1月 | 予測 | マーケ | 295000 | 148000 | 147000 |
2024 | 1月 | 予測 | 開発 | 395000 | 175000 | 220000 |
… | … | … | … | … | … | … |
2024 | 12月 | 予測 | 営業 | 560000 | 220000 | 340000 |
2024 | 12月 | 予測 | マーケ | 320000 | 155000 | 165000 |
2024 | 12月 | 予測 | 開発 | 430000 | 200000 | 230000 |
具体的な手順
STEP1:ピボットテーブルの挿入
- データ範囲を選択
- [挿入]タブをクリック
- [ピボットテーブル]をクリック
- [テーブルまたは範囲から]をクリック
- [テーブルまたは範囲からのピボットテーブル]ダイアログボックスが起動後に、 [新しいワークシート]を選択し[OK]をクリック
STEP2:ピボットテーブルの作成とΣ値フィールドの移動
- 行フィールドの設定
- 「年」「月」を追加
- 列フィールド
- 「部門」を追加
- 値フィールドの設定
- 「売上額」「費用額」「利益額」を追加
- Σ値フィールドの移動
- Σ値フィールドが作成されたら、Σ値フィールドを行フィールドにドラックします
- ピボットテーブルの作成
- こちらで、「ステップ2:ピボットテーブルの作成」まで完了させます。
- すると、Σ値フィールドが生成されます。
- こちらで、「ステップ2:ピボットテーブルの作成」まで完了させます。
- Σ値フィールドの移動
- Σ値フィールドを行に移動します。
Σ値フィールドとは?
このように複数の値フィールドを設定すると、Σ値フィールドが作成されます。
このΣ値フィールドを「行ラベル」や「列ラベル」へ移動可能です。
その操作により、ピボットテーブルの視認性を高めるヒントになります。
最後に
この方法を使えば、ピボットテーブルの視認性が向上し、データの分析がより直感的になります。
実際のビジネスデータで試してみて、その効果を実感してください。