Excelピボットテーブル入門: 基本操作と構成要素の完全ガイド
皆さん、こんにちは。
今日から始まるこのブログ記事シリーズでは、Excelピボットテーブル(PivotTable)を学びます。
ピボットテーブルの機能と使い方を理解し、活用することは、初心者にとってはなかなか難しいかもしれません。
学ぶ内容としては・・・
このシリーズでは、ピボットテーブルの基本的な概念から始め、
その作成方法、カスタマイズ方法、データの集計方法、そして高度なテクニックまで、
段階的に学んでいきます。
目指すゴールは・・・
各記事は、具体的な例とともに、ピボットテーブルの各機能を詳しく解説します。
目的は、皆さんがピボットテーブルを業務で活用できるようになることです。
ピボットテーブルを理解できると、より効率的に仕事を進められます。
ピボットテーブルの定義
ピボットテーブルの機能
ピボットテーブル(PivotTable)は、
データ(Table)を異なる視点から「回転」(Pivot)させ、データを様々な角度から見ることができます。
主に以下の2つの基本操作があります:
- 集計
- データから特定の条件に基づく合計や平均などを計算
- データ加工
- データをピボット(回転)させて、異なる次元(例:時間、地域、製品カテゴリ)からデータ加工
これらの基本操作から拡張される追加の操作もあります:
- データのグループ化
- 同種のデータをグループ化して、より大まかな分析を行うことが可能です
- フィルタリング
- 特定のデータセットに対する分析を行いたい場合に、不要なデータを除外します
ピボットテーブルの利点
- データ分析の強化
- ピボットテーブルは、データを簡単に要約し、分析できます
- これにより、データのパターンやトレンドを見つけやすくなります
- また、データの並べ替え、フィルタリング、グループ化といった操作もサポートしています
- 時間の節約
- 複雑なデータ分析を手動で行う時間を節約できます
- 一度設定すれば、同じ分析を繰り返すことができ、新たなデータが追加されても簡単に更新できます
- データの視覚化
- データを視覚的に表示できます
- ピボットテーブルから直接グラフを作成することができ、データの傾向やパターンを視覚的に理解できます
- データの柔軟性
- データを「ピボット」(回転)させることで、データを様々な角度から見れます
- これにより、データの集計、比較、分析が容易になります
ピボットテーブルの基本的な構成要素
これらの構成要素を理解することで、
ピボットテーブルの作成とカスタマイズがより容易になります。
ピボットテーブルの形式は下図の通りで、4つの基本要素で構成されています。
- 行フィールド
- ピボットテーブルの行を定義
- 例えば、売上データを分析する場合、 行フィールドに「商品カテゴリ」を設定すると、 各商品カテゴリごとに行が作成されます
- 列フィールド
- ピボットテーブルの列を定義します
- 例えば、同じ売上データを分析する場合、 列フィールドに「年」を設定すると、 各年ごとに列が作成されます
- 値フィールド
- ピボットテーブルのセルに表示されるデータを定義します。
- 売上データを分析する場合、値フィールドに「売上金額」を設定すると、 各商品カテゴリの年間売上金額がセルに表示されます。
- フィルターフィールド
- 特定のデータだけを表示するために、ピボットテーブルをフィルタリングします
- 例えば、特定の地域のデータだけを見たい場合、 フィルターフィールドに「地域」を設定し、表示したい地域を選択します
複雑そうに見えますが、実は4つの要素しかないです。
つまり、4要素に何を設定するかだけを意識すればOKです。
高度なピボットテーブル機能
ピボットテーブルには、基本的な構成要素を超えた、データの分析と操作をより効果的に行うための高度な機能があります。
これらにはスライサーやタイムラインフィルターが含まれ、より動的でインタラクティブなデータフィルタリングを可能にします。
- スライサー
- スライサーを使用すると、複数のピボットテーブルにわたって一貫したデータフィルタリングができます
- これにより、データの特定の視点を迅速に切り替えることができます
- タイムライン
- 日付フィールドに特化しており、時系列データの期間を簡単に調整できるように設計されています
これらの機能を利用することで、データ分析の柔軟性が大幅に向上し、より深い洞察が得られるようになります。
これらの機能はピボットテーブルを便利に使うためのものですが、基本的な操作だけでも十分です。
初めのうちは、「こんな機能もある」という認識で十分です。
ピボットテーブルの使用例
前セクションで説明したピボットテーブルの構成要素(行、列、値、フィルター)を活用して、
具体的なデータ分析の例を示します。
電子商取引サイトの売上データを用いたピボットテーブルの使用例です。
このデータには、商品カテゴリ、販売地域、売上金額、販売日などの情報が含まれています。
商品カテゴリ | 販売地域 | 売上金額 | 販売日 |
---|---|---|---|
家電 | 東京 | 5,000 | 2023-01-01 |
書籍 | 大阪 | 3,000 | 2023-01-02 |
食品 | 福岡 | 2,000 | 2023-01-03 |
家電 | 東京 | 8,000 | 2023-01-04 |
書籍 | 東京 | 1,000 | 2023-01-05 |
食品 | 大阪 | 9,000 | 2023-01-06 |
ピボットテーブルの作成
まずは、ピボットテーブルを起動します。
- 対象データを選択
- [ピボットテーブル]アイコンをクリック
- [テーブルまたは範囲から]をクリック
4. [テーブルまたは範囲から]ダイアログの[OK]をクリック ※他の設定はそのまま
次に、ピボットテーブルが起動したら、ピボットテーブルの構成要素に以下を設定します。
- 行: 商品カテゴリ
- 列: 販売地域
- 値: 売上金額(合計)
- フィルター: 販売日(2023年1月1日のデータのみ表示)
このピボットテーブルでは、各商品カテゴリと販売地域ごとの売上合計が一覧できます。
例えば、2023/1/1の東京での家電の売上は合計5,000であることがすぐに分かります。
このようにピボットテーブルを使うことで、データから特定の情報を素早く抽出し、
その傾向を簡単に把握することが可能になります。
最後に
ピボットテーブルの基本概念を紹介し、その作成方法や主要な構成要素を詳しく説明しました。
行や列の設定、値の集計方法、データのフィルタリングなど、
ピボットテーブルの基本的な操作を通じて、効率的なデータ分析の初歩を学びました。
今後の記事では、これらのテーマをさらに深く掘り下げていきます。