ピボットテーブル事例集:売上データの季節性を見える化する方法
データ分析における課題は、膨大なデータの整理と視覚化です。
多くのビジネスパーソンがこれに悩んでおり、
その解決策としてピボットテーブルを使った売上データの視覚化が有効です。
今回は、日本の大手家電量販店におけるケースを参考にします。
商品A、商品B、商品C、および商品Cの4つの商品について、
2023年の夏季および冬季の売上データを分析しました。
目的は、季節ごとの売上変動を把握し、マーケティング戦略の改善に活用です。
具体的な操作手順とともに、
ピボットテーブルを活用して売上データをどのように分析し、 有用なビジネスインサイトを引き出すかを解説します。
ピボットテーブルで分析 → インサイトを得るというプロセスです。
売上データの視覚化の手順
データ
以下のデータ項目を含め、1年間の売上データを使用します。
これにより、各カテゴリや地域ごとの売上動向を詳細に分析することができます。
項目 | 内容 |
---|---|
売上日 | 2023年1月1日から2023年12月31日までの全365日 |
製品カテゴリ | 商品A、B、D、Fカテゴリ |
地域 | 東京、大阪、名古屋、札幌、福岡の5地域 |
売上額 | 各商品・地域ごとの日別売上 |
ピボットテーブルの作成手順
ピボットテーブルの作成
- Excelファイルを開く
- 「売上データ2023.xlsx」をExcelで開き、シート「売上データ」に移動
- データの選択
- データ範囲を選択します。タイトル行を含めたすべてのデータを範囲に入れる
- ピボットテーブルの挿入
- 「挿入」タブをクリックし、「ピボットテーブル」を選択
- データの範囲が自動で設定されることを確認し、新しいワークシートにピボットテーブルを作成
- ピボットテーブルのフィールド設定
- 行ラベル:
- 「製品カテゴリ」と「夏季冬季」を設定します。
- 列ラベル:
- 「地域」を設定します。
- 値:
- 「売上額」をドラッグし、集計方法を「合計」に設定します。
- 行ラベル:
売上データに、「夏季冬季」のデータが存在しない場合はIF関数などで追加してください。IF関数の解説は本サイト内を検索し拝読してみてください。
実践事例と次のステップ
ピボットテーブルから作成した売上増減表やグラフを作成し、
レポートにまとめて、以下のような今後のステップと提言を行いました。
- 年間を通じたマーケティング戦略の最適化
- 季節ごとの売上変動に対応するため、各季節に合わせたマーケティング戦略を立案し、安定した売上を確保することが重要です。
- 地域特性に基づく戦略の再検討
- 各地域の消費者行動に基づき、地域に適したプロモーションを展開することが必要です。
- 新たな需要創出とプロモーション施策の開発
- 特に夏季に売上が低迷するカテゴリについて、新たな需要を創出するための施策を検討します
最後に
今回は、日本の大手家電量販店におけるケースを参考にして、
ピボットテーブルを利用して、
季節ごとの売上変動を把握し、マーケティング戦略の改善に活用方法を紹介しました。
是非、自社のデータ活用のヒントとなれば幸いです。
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