成功している企業が実践する、キャンペーン影響を排除して企業の自力を正確に測る方法
自社商品の実力を正確に把握したい企業の皆様、
キャンペーン期間中の売上データが業績評価をゆがめていませんか?
キャンペーンの影響を除外せずに、商品の売上データを測りがちです。
SUMIFS関数を用いてキャンペーンの影響を取り除いて、
売上データを測る方法について詳しく解説します。
SUMIFS関数の構文
SUMIFS関数は、複数の条件に基づいてセル範囲の合計を計算するためのEXCEL関数です。
経費をカテゴリ別に集計する場合、この関数は非常に便利です。
こちらが詳しい記事です。
SUMIFS関数の基本構文
=SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2, …)
具体例
例えば、経費のデータがA列に日付、B列にカテゴリ、C列に金額が入力されているとします。
カテゴリ別に合計を計算するには、次のようなSUMIFS関数を使用します:
=SUMIFS(C:C, B:B, ”交通費”)
この式は、B列が「交通費」であるすべてのC列の値を合計します。
キャンペーン影響を除外した実売上の分析
企業の自力を見極める
意義
キャンペーン期間中の売上は、キャンペーン効果が上乗せされています。
純粋な商品力ではありません。
多くの企業が売上データのみで商品の実力を評価し、誤った判断を下しがちです。
したがって、
キャンペーン期間の売上をデータ分析から除外することが重要です。
最もシンプルな方法は、
通常営業日の売上データを確認することです。
方法
キャンペーンの有無が分かる売上データの用意
No. | 日付 | 部門 | 商品ID | 売上金額(万円) | キャンペーン名 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2024/07/01 | 家電 | P001 | 20 | ゴールデンウィークセール |
2 | 2024/07/02 | 家電 | P002 | 15 | 通常営業 |
3 | 2024/07/03 | 家具 | P003 | 30 | 通常営業 |
4 | 2024/07/04 | 家電 | P004 | 25 | 夏のボーナスセール |
5 | 2024/07/05 | 家具 | P005 | 10 | 通常営業 |
6 | 2024/07/06 | 家電 | P006 | 40 | 通常営業 |
7 | 2024/07/07 | 家具 | P007 | 35 | 通常営業 |
8 | 2024/07/08 | 家電 | P008 | 50 | サマーセール |
9 | 2024/07/09 | 家具 | P009 | 20 | 通常営業 |
10 | 2024/07/10 | 家具 | P010 | 25 | 通常営業 |
SUMIFS関数の設定
キャンペーン名が「通常営業」と記載されているデータのみを集計するために、以下のSUMIFS関数を用いることができます。
=SUMIFS(売上金額範囲, キャンペーン名範囲, 通常営業)
具体的に、セル範囲を適用します。
=SUMIFS(E:E, F:F, ”通常営業”)
この関数により、特別な販促活動によって歪められていない、実際の顧客需要に基づく売上のみを抽出し、分析することができます。
本サンプルデータの場合、175万円になります。
最後に
キャンペーン期間中のデータが業績評価に影響し、顧客の実際の需要が把握できない問題を解決するために、
SUMIFS関数を活用してキャンペーンの影響を除外する方法を解説しました。
売上データのみで商品の実力を評価すると、誤った判断を下しがちです。
キャンペーンの影響を除外することで、実際の売上データを正確に把握し、商品の実力を見極めることができ、
より実態に即した市場評価と効果的な戦略立案が可能になります。
テンプレートは以下からダウンロードしてください。