Excelのピボットテーブル:アイテムラベルの表示非表示
ピボットテーブルのアイテムラベルを表示するかどうかは、データの見やすさと理解に大きな影響を与えます。
この記事では、アイテムラベルの表示と非表示の設定方法とその効果について、具体的なガイドラインを提供します。
目次
アイテムラベルの表示設定
アイテムラベルの表示非表示とは?
特徴 | アイテムラベルを繰り返す | アイテムラベルを繰り返さない |
---|---|---|
カテゴリ表示 | 各行にカテゴリ名が繰り返し表示される | カテゴリ名は新しいカテゴリが始まる最初の行にのみ表示される。 |
デザイン | 情報を完全に保持することで、 表が詳細なデータを視覚的に提供する。 | すっきりとしたデザインが、情報の視覚的把握を容易にする。 |
利便性 | 視覚的に情報を捉えづらい面はあるが、 完全な情報を保持しているため、データの再利用が容易。 例えば、再度ピボットテーブルのデータとして扱える。 | 表がすっきりしており、視覚的に情報を捉えやすいが、 データの再利用性は低い。 |
アイテムラベルを繰り返す
- 同じカテゴリのデータが連続している場合、各行にカテゴリ名が表示され続けます。
- 長いリストや複雑なデータセットにおいて、どのデータがどのカテゴリに属しているかを一目で識別可能です。
したがって、
- 表が完全な情報を保持するため、、情報を視覚的に捉えづらいが、データの再利用が容易です。例えば、これらのデータを再度ピボットテーブルで使用することが可能です。
アイテムラベルを繰り返さない
- カテゴリ名は新しいカテゴリの始まる最初の行にのみ表示され、その後の行は空白となります。
- 表は繰り返しがなく、すっきりとしたデザインを実現します。
したがって、
- 表のデザインがすっきりしているため、情報を視覚的に捉えやすいが、データの再利用性は低下します。
アイテムラベル表示非表示の設定方法
ピボットテーブルにおけるアイテムラベルの表示・非表示の設定に焦点を当てたガイドです。
サンプルデータ
日付 | 地域 | 販売店 | 製品カテゴリ | 製品名 | 単価 | 数量 | 売上高 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2023/7/1 | 東京 | 秋葉原店 | 家電 | ヘアドライヤー | 3000 | 25 | 75000 |
2023/7/1 | 東京 | 秋葉原店 | 家電 | 掃除機 | 15000 | 10 | 150000 |
2023/7/2 | 東京 | 秋葉原店 | スマートフォン | iPhone 13 | 80000 | 5 | 400000 |
2023/7/2 | 東京 | 秋葉原店 | 家具 | オフィスチェア | 20000 | 15 | 300000 |
2023/7/3 | 大阪 | 心斎橋店 | ファッション | Tシャツ | 2000 | 50 | 100000 |
2023/7/3 | 大阪 | 心斎橋店 | ファッション | ジャケット | 15000 | 20 | 300000 |
2023/7/4 | 大阪 | 心斎橋店 | 家具 | ダイニングテーブル | 50000 | 5 | 250000 |
2023/7/4 | 大阪 | 心斎橋店 | 家具 | コーヒーテーブル | 15000 | 10 | 150000 |
ピボットテーブルの設定
ステップ 1: ピボットテーブルの作成
- データ範囲を選択
- [挿入]タブをクリック
- [ピボットテーブル]をクリック
- [テーブルまたは範囲から]をクリック
- [テーブルまたは範囲からのピボットテーブル]ダイアログボックスが起動後に、 [新しいワークシート]を選択し[OK]をクリック
ステップ 2: 行ラベルと値の設定
- ピボットテーブルフィールドから「地域」と「製品名」を行ラベルにドラッグします。
- 「売上高」を値に設定し、その合計を計算するよう設定します。
ステップ 3: アイテムラベルの表示設定
これにより、各カテゴリのアイテムが新しい行に繰り返されて表示されます。
- ピボットテーブルツールの「デザイン」タブにアクセスします。
- 「レポートのレイアウト」をクリックし、「アイテムラベルを繰り返す」を選択します。
ステップ 4: アイテムラベルの非表示設定
これにより、各カテゴリ名が新しいカテゴリが始まる最初の行にのみ表示され、後続の行は空白となります。
- ピボットテーブルツールの「デザイン」タブにアクセスします。
- 「レポートのレイアウト」をクリックし、「アイテムラベルを繰り返さない」を選択します。
最後に
ピボットテーブルのアイテムラベル表示非表示の設定には、
[アイテムラベルを繰り返す]と[アイテムラベルを繰り返さない]の二つのオプションがありました。
それぞれにメリットとデメリットが存在するので、
状況に応じた適切な使い分けてみてください。