EXCELの豆知識 -コピーとカットの違いを知ると作業がスムーズに-
EXCELの「コピー」と「カット」は頻繁に使用される基本操作です。
これらの違いが作業効率にどう影響するかを理解している方は少ないかもしれません。
この違いを知ることで、データ整理や計算の精度が向上し、作業がスムーズに進みます。
概念の違い
Excelの基本操作であるコピーとカットは、セルや範囲のデータをクリップボードに保存する点では同じですが、
元のデータに与える影響が異なります。
具体的には、コピーは元のデータをそのままにし、カットは元のデータを削除します。
主な使用シーンの違い
コピーの主な使用シーン:
数式の参照を相対的に変更したいときにこの方法が有効です。
同じ計算を複数の場所で使うときに便利です。
- 同じ値、数式、書式を何度も使いたい場合など
- 特に、数式の参照を相対的に変更したい場合
例:
セルA1に「=B1+C1」という数式がある場合、
これをセルA2にコピーすると、セルA2には「=B2+C2」という数式が入力されます。
カットの主な使用シーン:
参照先を変更せずに数式を移動したい場合にこの方法が適しています。
例えば、データの配置を整理する際に便利です。
- 表の行や列の順序を変更したいときや、データを別のシートに移動したいときなど。
- 特に、数式の参照先を変更せずに移動したい場合
例:
セルA1の「=B1+C1」という数式をカットしてセルA2に貼り付けると、
セルA2には同じ「=B1+C1」という数式が表示されます。
数式のコピーとカットの違い
数式のコピーとカットの違いを図示化にすると、以下です。