【TRANSPOSE関数】使い方と解説 

TRANSPOSE関数は、Excelで横持ちデータと縦持ちデータを相互に変換するための便利な関数です。TRANSPOSE関数を使用することで、手動でデータを変換する手間を省くことができます。

はじめに

本記事はTRANSPOSE関数を解説します。

データ分析において、横持ちデータ⇔縦持ちデータの変換は、頻繫に発生しつつ、重要なプロセスの一つです。

詳しい説明は割愛しますが、
縦持ちデータ≒1行に1つの情報のみを格納したデータの方が、データ分析時には都合が良いからです。
そのため、横持ちデータ⇒縦持ちデータに変換するケースが大半です。

横持ちデータ:

横に属性を並べたデータを「横持ち」と呼びます。

横持ちデータ:

横に属性を並べたデータを「横持ち」と呼びます。

縦持ちデータ:

1行に1つの情報のみを格納したデータ。

TRANSPOSE関数を使用すると、横持ちデータと縦持ちデータを相互に変換することができます。

下図のイメージです。

TRANSPOSE関数を使用すると、横持ちデータと縦持ちデータを相互に変換。つまり、転置です。


尚、TRANSPOSE関数を使用せずとも、[形式を選択して貼り付け]→[行/列の入れ替え]でも転置が可能です。

TRANSPOSE関数の説明

横持ちデータと縦持ちデータを相互に変換することは、「転置」と言います。
「転置」とは、英語でTRANSPOSEです。

ゆえに、TRANSPOSE関数という命名になっていると考えられます。

TRANSPOSE(セル範囲)

説明:

  • セルの縦方向と横方向のセル範囲の変換を行う


引数:

  • セル範囲
    • 転置したいセル範囲を指定

Excel関数のダイアログにも説明が書いてあります。
Excel関数のダイアログはうまく活用することで、とても良いガイドラインになります。
Excel関数のダイアログの活用方法は、別途記事をまとめていますので、記事末尾にURLを記載しておきます。

TRANSPOSE関数の説明

TRANSPOSE関数の使用例

横持ちデータから縦持ちデータに変換

横持ちデータを、縦持ちデータに変換してみます。

TRANSPOSE関数を使い、横持ちデータを、縦持ちデータに変換してみます。

次の関数式を記述すると、横持ちデータから縦持ちデータに変換されます。

=TRANSPOSE(A1:D3)

縦持ちデータから横持ちデータに変換

横持ちデータを、縦持ちデータに変換してみます。

TRANSPOSE関数を使い、縦持ちデータを、横持ちデータに変換してみます。

次の関数式を記述すると、横持ちデータから縦持ちデータに変換されます。

=TRANSPOSE(G1:I4)

即利用ファイルのダウンロード

最後に

TRANSPOSE関数は、Excelで横持ちデータと縦持ちデータを相互に変換するための便利な関数です。
この関数を使うことで、手動でデータを変換する手間を省くことができます。

TRANSPOSE関数を使って、データ分析の効率を上げましょう。

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