部門ごとに小計があるデータの総合計を算出

担当者は、不規則に項目ごとの小計と各項目が混在するデータの計算に苦労していました。
小計行だけを自動で集計する方法を探していました。
具体的には、下図のように、
EXCELではグループ化機能を使用し、項目行の表示と非表示を切り替わります。
小計行のみを表示したり、その他の行を隠することができます。
ただ、総合計のデータを作成するには厄介です。

担当者のお悩みと解決策

エクセル子さん
総合計をデータに追加したいんだけどなぁ…。
小計行と項目行が混ざってるから、全範囲を指定してしまうと小計行のせいで二重計算されちゃうんだよね。
それに、、、
各部署の小計行が不規則に配置されているし、
小計行を追加する度に手動で総合計を更新するのもなんだかなぁ…。
小計行だけを選択する方法をないなぁ…。
不規則に小計行を自動判別する関数を使うの手順
SUMIF関数の使用
小計行を自動的に判別して総合計を取得するためには、SUMIF関数を使用します。
以下の手順に従ってください。

- セルの選択:総合計を表示したいセル(例えば、セルB11)を選択します。
- 関数の入力:次のSUMIF関数を入力します。
=SUMIF($A2:$A10, “*小計”, B2:B11)
この関数は、列Aのセルに「小計」という文字列が含まれている行を探し、対応する列Dの値を合計します。
ワイルドカード「*」を使用して、曖昧検索しています。
- 関数のコピー: Step2で入力した関数をセルD11にコピーします。
- 単価の表示: 単価は合計を計算できないため、セルE11には「-」と表示します。

数式をコピーすることで、同じ数式を繰り返し入力する手間を省き、時間を大幅に節約できます。イメージが付かない方は、数式の原則|GIF付!数式のコピー方法 で詳しく解説しています。
結果の確認
総合計が算出されていることを確認します。

まとめ
担当者は「小計行と項目行が混在するデータの効率的な処理」に苦労していましたが、
SUMIF関数を活用することで小計行だけを自動で集計し、適切に総合計を取得しました。
この変更により、担当者は手作業で行を識別し計算する時間を大幅に削減し、誤計算のリスクも減少させることができました。
この記事があなたのデータ管理作業に役立つことを願っています。
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