COUNTA関数の解説と使用例 -空白のセルを除くすべてのデータをカウントする-
COUNTA関数は、
空白のセルを除くすべてのデータをカウントします。
Excel 2013以降およびOffice 365で使用可能です。
COUNTA関数の構文解説です。
Microsoft Excelの「統計関数」のカテゴリに属します。
COUNTA関数とは
[関数の検索]のテキスト内に、
「COUNTA」と入力し、[検索開始]をクリックすると、関数がヒットします。
詳細の使用法に興味のある方は巻末の参考記事をご拝読ください。
範囲内の、空白でないセルの個数を返します。
[関数の挿入]ダイアログより
ExcelのCOUNTA関数は、
「COUNT」が「数える」を意味し、「A」が「All」を表します。
これにより、
数値、テキスト、日付、式など、空白以外のすべてのセルをカウントする機能
を持っています。
構文
COUNTA関数の基本的な構文は次の通りです:
=COUNTA(値1,[値2],…) ※[]の引数は省略可能
COUNTA関数の構文は、
値1,[値2],…で、指定した範囲内の空白のセルを除くすべてのデータをカウントします。
各引数の詳細は以下の通りです。
なお、[]の引数は省略可です。
/to
第1引数:値1
値1:値1,値2, … にはカウントしたい値およびセルを表す引数を 1 ~ 255 個まて指定します。すべてのデータ型の値が計算の対象となります。
[関数の引数]のダイアログボックスより
“値1″というフィールドに、カウントしたいセルや値を入れます。
最大255個までの引数を入力でき、
空白を除くデータがカウントの対象になります。
たとえば、A1からA100までの範囲のセルをカウントするには、
引数に”A1:A100″を設定します。
第2引数:[値2]
値2:値1,値2, … にはデータまたはデータが入力したセルの参照を 1 から 255 個まで指定します。数値データだけがカウントされます。
[関数の引数]のダイアログボックスより
第2引数は任意で、第1引数「値1」と同じルールに従います。
この引数は、
一つ目の範囲とは異なる、バラバラの場所にあるセルや値を指定するのに特に便利です。
これを使用すると、
表の中で隣接していない、別々のセル範囲にあるデータをカウントできます。
下図は例示用であり、本記事の[関数の使用例]のサンプルデータとは異なります。
たとえば、B列の2行目からD列の4行目までのデータだけでなく、
追加でB列の7行目からC列の9行目までのデータもカウントする場合、
第2引数として「B7:C9」を指定します。
第3引数以降も任意で、さらに別のセル範囲をカウントする場合に使用します
これらの引数の指定ルールは第1引数「値1」と同じです。
具体例は、[関数の使用例]タブの[例題2と解答]を見てみてください
例題1:1つ表で管理されているケース
例題
以下の表は、営業員が一日に訪問した顧客の記録です。
1は顧客訪問を示し、空白セルは非訪問を示します。
各営業員の顧客訪問数をカウントするには、どのようにすれば良いでしょうか。
解答
以下は各営業員の顧客訪問数をカウントする例です。
任意セルをクリックして、[関数の引数]ダイアログを起動し、
次のようなセル範囲を指定します。
[関数の引数]ダイアログを起動は、巻末の参考記事を拝読ください。
[関数の引数]ダイアログボックスを使用することにより、
[引数の入力結果]と[数式の結果]がインタラクティブに表示されます。
この機能は、エラーを即座に発見しやすくするため、非常に有効です。
「OK」をクリックすると、次の関数がセルに挿入されます。
=COUNT(B2:F2)
この関数は、B2からF2までのセルをカウントし、営業員Aが訪問した顧客の数を返します。
この場合、結果は2です。
上記関数式を、行方向にコピーします。
すると、各営業員の顧客の数を得られます。
例題2:2つ表で分割されているケース
例題
データが複数の表に分割されている状況を考えてみましょう。
例えば、営業成績のデータが2つの異なるチームによって、
別々の表に入力されている場合があります。
1は顧客訪問を示し、空白セルは非訪問を示します。
以下の2つの表に対して、
各営業員の顧客訪問数をカウントするには、どのようにすれば良いでしょうか。
「分割されたデータセットに対して、カウントするケースに使います」と以前に説明した内容です
解答
営業員ごとに顧客訪問数をカウントするためにCOUNT関数を使用します。
任意セルをクリックして、[関数の引数]ダイアログを起動し、
次のようなセル範囲を指定します。
[関数の引数]ダイアログを起動は、巻末の参考記事を拝読ください。
[関数の引数]ダイアログボックスを使用することにより、
[引数の入力結果]と[数式の結果]がインタラクティブに表示されます。
この機能は、エラーを即座に発見しやすくするため、非常に有効です。
「OK」をクリックすると、次の関数がセルに挿入されます。
=COUNT(B2:F2,B7:F7)
2つの表のデータ範囲から数値のみをカウントすることができます。
COUNT
関数を使用して、B2:F2
と B7:F7
の範囲内の数値入りセルをカウントすると、
以下のプロセスで最終結果を返します:
B2:F2
: この範囲の数値入りセルをカウント(例: 3セル)B7:F7
: この範囲の数値入りセルをカウント(例: 2セル)- 合計: 両範囲のカウント結果を合計(3 + 2 = 5)。これが最終的な結果です
上記関数式を、行方向にコピーします。
すると、各営業員の顧客の数を得られます。
解答付きサンプルデータが欲しい方は、下記からダウンロードしてください。
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