【ビジネスExcel実践講座・初級】セルの操作
其の4 セルや範囲の名前付け
Excelチャンピオンになるための第一歩として、
「ビジネスExcel実践講座・初級編」を開設しました。
Excelの基礎をしっかりと学んでいきましょう。
今回は、「セルの操作」の其の3として、「セルや範囲の名前付け」に焦点を当てます。
具体的には、名前はマネージャーで一覧表示し、必要に応じて編集や削除ができます。
名前付きセル(名前定義)は、Excelの数式や関数の管理と可読性を向上させるツールです。
具体的には、
A1:A10
をSalesData
と名付けることで、SUM(SalesData)
のように
直感的な表現が可能になります。
ただし、メリットもあればデメリットもあります。
メリット
- 可読性向上
- A1:A10をSalesDataと名付けることで、SUM(SalesData)のように直感的な表現が可能
- 再利用性
- 一貫した名前を使用することで、複雑な数式の再利用が容易
- 簡単な参照
- 名前付きセルは覚えやすく、入力ミスを減らす
デメリット
- 混乱の可能性
- 名前が多すぎると、管理が難しくなり、誤解やエラーが発生しやすくなる
- 移植性の低下
- 他の場所に移動すると、名前の参照が正しく機能しない可能性がある
- メンテナンスの複雑化
- 名前の変更や削除が必要な場合、すべての依存関係を考慮する必要がある
- パフォーマンスの低下
- 多数の名前が含まれる場合、Excelのパフォーマンスに影響を与える可能性がある
- 誤用のリスク
- 名前と数式の対応が見えづらく、誤った名前を使用するリスクがある
このように、名前付きセルはExcelの機能を強化する一方で、適切な管理が求められます
名前の定義
以下の手順により、名前の定義が完了します
1.セルやセル範囲を選択
2.[数式]タブに移動
3.[名前の定義]のアイコンを選択
4.名前マネージャが表示され、新しい名前を入力し、[OK]を選択
名前一覧の表示
以下の手順により、[名前の管理]が表示され、作成済みの名前一覧が確認できます。
他には、[新規作成][編集][削除]といった操作も可能です。
1.[数式]タブに移動
2.[名前の管理]のアイコンを選択
名前の編集
以下の手順により、[名前の管理]が表示され、作成済みの名前一覧から編集できます。
- [数式]タブへの移動
- [名前の管理]アイコンの選択
- [名前の管理]の表示と特定の名前の選択
- [編集]の選択
名前の削除
以下の手順により、[名前の管理]が表示され、作成済みの[名前の一覧]から削除できます。
- [数式]タブに移動
- [名前の管理]アイコンを選択
- [名前の管理]の表示と特定の名前の選択
- [削除]を選択
関数引数の代わりに名前を指定します。
例えば、=SUM(購入したい計) とセルに入力します。
関数の引数をセル範囲ではなく、名前付けセル範囲を使用できました
次回は、「基本的な関数と計算」の其の1として、「関数とは」について解説します。
お楽しみに!