REPLACE関数の構文と使用例 -文字列の置換- DL有 –

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本記事はREPLACE関数を解説します。
REPLACE関数はEXCEL 365、EXCEL 2013以降で利用可能です。

EXCELのREPLACE関数は、「リプレース関数」と呼びます。
文字列を他の文字列に置換1するために使用されます。

“REPLACE”はのRE(再び)PLACE(置く)から来ており、
「再び置く」→「置き換える」を意味します。

Microsoft Excelの「文字列操作関数」のカテゴリに属します。

こんな時に便利!

REPLACE関数を使わない場合、
手動で文字列を修正する必要があり、時間がかかる上にミスが発生しやすくなります。

REPLACE関数を使用すると、
簡単に文字列を置換でき、効率的に作業を行えます。

REPLACE関数の機能と構文

機能

[関数の挿入ダイアログ]から見るREPLACE関数の機能説明

[関数の検索]のテキスト内に、
「REPLACE」と入力し、[検索開始]をクリックすると、関数がヒットします。
詳細の使用法に興味のある方はタブ[参考記事]をご拝読ください。

文字列中の指定した位置の文字列を置き換えた結果を返します。
半角と全角の区別なく、 1 文字を 1 として処理します。

[関数の挿入]ダイアログより

REPLACE関数は、指定した位置の文字列を他の文字列に置換できます。
位置を指定するのがポイントです。

“REPLACE”はのRE(再び)PLACE(置く)から来ており、
「再び置く」→「置き換える」を意味します。

「半角と全角の区別なく、 1 文字を 1 として処理します。」は、
半角も全角も1文字でカウントするというルールを指しています。

構文

[関数の引数]ダイアログボックスから見るREPLACE関数の構文

=REPLACE(文字列, 開始位置, 文字数, 置換文字列)

指定した文字列開始位置から文字数分の範囲を置換文字列で置き換える機能を持っています。

第1引数:文字列

REPLACE関数の構文,[関数引数]ダイアログボックス,第1引数:文字列

文字列:第1引数には、置換対象となる元の文字列を指定します。この文字列はセル参照や直接入力が可能です。

[関数の引数]のダイアログボックスより

第1引数には、置換対象となる元の文字列を指定します。この文字列はセル参照や直接入力が可能です。

第2引数:開始位置

REPLACE関数の構文,[関数引数]ダイアログボックス,第2引数:開始位置

開始位置:第1引数には、置換対象となる元の文字列を指定します。この文字列はセル参照や直接入力が可能です。

[関数の引数]のダイアログボックスより

第2引数には、置換を開始する位置を指定します。これは元の文字列内の開始位置を示します。

第3引数:文字数

REPLACE関数の構文,[関数引数]ダイアログボックス,第3引数:文字数

文字数:第1引数には、置換対象となる元の文字列を指定します。この文字列はセル参照や直接入力が可能です。

[関数の引数]のダイアログボックスより

第3引数には、置換する文字数を指定します。この数値は開始位置からの文字数を示します。

第4引数:置換文字列

REPLACET関数の構文,[関数引数]ダイアログボックス,第4引数:置換文字列

置換文字列:第1引数には、置換対象となる元の文字列を指定します。この文字列はセル参照や直接入力が可能です。

[関数の引数]のダイアログボックスより

第4引数には、置換後の新しい文字列(≒置換文字列)を指定します。この文字列は旧文字列と置換されます。

REPLACE関数の使用例

サンプルデータに沿い、基本操作を通して、使用例を解説します。


サンプルデータ

商品名価格
商品A100円
商品B200円
商品C300円
REPLACE関数の構文と使用例のサンプルデータ

基本操作

「商品」を「製品」に置換します。

1.以下のように、B2セルにREPLACE関数を入力します。

REPLACE関数の使用例:[関数の挿入]ダイアログボックスREPLACE関数の引数入力結果

[OK]をクリックすると、下記関数式が挿入されます。

=REPLACE(B2, 1, 2, “製品”)

「B2」という文字列を「商品」という文字列に置換することを意味しています。

「B2」という文字列を「商品」という文字列に置換することを意味しています。
この関数の動作を詳しく説明します。

  • 文字列: 対象となる文字列はセル「B2」の内容です。
  • 開始位置: 「商品」を置換する位置は、文字列の最初の文字から数えて1番目の位置です。
  • 文字数: 置換する文字数は2文字です。
  • 置換文字列: 置換後の文字列は「商品」です。

この関数を使用すると、セル「B2」の最初の2文字が「商品」に置換されます。

文字列の場合は、ダブルクォーテーション(”)で囲みます。

2.C3,C4にC2の数式をコピーします(数式コピーの原理はこちら)

最後に

REPLACE”はのRE(再び)PLACE(置く)と考えられ、「再び置く」→「置き換える」を意味します。
文字列を置換ができる関数です。
また、ExcelのREPLACE関数は、EXCEL 365、EXCEL 2013以降で利用可能です。

文字列を効率的に変更したい時に、この記事を参考にしてください。

空白を削除するには、置換文字列を「””」にします。
つまり、空白を空の文字列に置換するという考え方です。

解答付きサンプルデータが欲しい方は、下記からダウンロードしてください。


参考記事

Excel関数を操作するための基本概念です。基本概念を理解すると、各関数の理解がより深まります。

構文に関する記事

Excel関数の引数と戻り値は何だっけ?という時に、役立つ記事です。

ダイアログボックスの使い方に関する記事

Excel関数名は何だっけ?VLOOKUP関数の使い方は何だっけ?という時に、ダイアログボックスを使うと便利です。
下記はそのダイアログボックスに関する記事です。

参照形式に関する記事

関数式をコピーする時はどうしたらいい? $マークは、どう付けたらいいだろう?
といった悩みをお持ちの方は以下をご覧ください。


  1. 文字列を他の文字列に置き換えること。例えば、「こんにちは世界」という文字列があって、「世界」を「みんな」と置き換えたい場合、置換機能を使って「こんにちはみんな」という新しい文字列を作ることができます。
    ↩︎