ISBLANK関数の構文 -空白の有無をチェック-

本記事では、ISBLANK関数に関して、取り上げます。
Microsoft Excel 2010移行と365のバージョンであれば、使用可能です。

詳しくは後述しますが、ISBLANK関数は「特定のセルが空白かどうかを確認する必要がある場合」に使用します。

特定のセルが空白かどうかを確認できると、何が有難いのでしょうか。
それは、「データの欠落やエラーを特定し、修正する」ことに役立ちます。

データ分析の世界では、「欠損値」を正しく処理できるということです。

ISBLANK関数を使って空白のセルを特定することができます。

その後、空白のセルを選択して削除したり、特定の値で置き換えたりすることができます。

例題

例えば、次のようなデータに対して、

どのセルが空白なのかを、

把握しましょう。

解答

ざっくり解説

=ISBLANK(A1) –> FLASE
=ISBLANK(A2) –> TRUE
=ISBLANK(A3) –> FLASE



ISBLANK関数によって、空白セルが検知されました。

空白セルならば、TRUE、
そうでなければ
FALSE、

が返ります。

「だから、なんだ?」と思われるかもしれませんが、
実はこの空白セルが重要な情報を持っている可能性があります。

なぜなら、空白セルは欠損値として扱われることがあるからです。

この状況では、欠損値に対する処理が鍵となります。
具体的な手法については触れませんが、IF関数などを利用して適切な処理を行うことが一般的です。

また、Excel特有の問題として、空白セルが0と判定されることがありますが、
ISBLANK関数が存在することでこれに対処することが可能です。


解答付きサンプルデータ

くわしく解説

解説を読む前に、巻末の参考記事もチェックしておくと良いため、時間があれば覗いてみてください。

ISBLANK関数とは

Excel標準機能の[関数の挿入]ダイアログ/[関数の引数]ダイアログを大体のことは書かれているので、
活用して詳しく解説します。

ダイアログの使い方は、巻末の参考記事を参照していただければと思います。

セルの内容が空白の場合はTRUEを返します。

Excel関数の[関数引数]のダイアログボックス

ISBLANK関数は、IS(≒存在する)BLANK(≒空白)を造語になっています。
つまり、直訳すると、「空白が存在する」になります。

ISBLANK関数は、「特定のセルが空白かどうかを確認」できる関数です。

ISBLANK関数は、IS(≒存在する)+BLANK(≒空白)を造語になっています。
つまり、直訳すると、「空白が存在する」になりまる

ISBLANK関数は、「特定のセルが空白かどうかを確認」できる関数です。

ISBLANK関数の構文

ISBLANK関数の構文

=ISBLANK(テストの対象)


テストの対象が、

IS(≒存在する)BLANK(≒空白)を、

チェックしているだけです。


第1引数:テストの対象
ISBLANK関数の引数



空白の有無をテストしたいセルを引数に指定すればOKです。

戻り値

もしセルが空白(値が存在しない)≒ISBLNAKならば、
ISBLANKは『TRUE(そう)』を返します。

逆に、セルに何かしらの値が入っている場合、

ISBLANKは『FALSE(違う)』を返します。

ISBLANK関数の使用例

最後に

本記事では、ExcelのISBLANK関数について説明しました。
ISBLANK関数は、特定のセルが空白かどうかを確認するための関数であり、データの欠落やエラーを特定し、修正するために役立ちます。


参考記事

Excel関数を操作するための基本概念です。基本概念を理解すると、各関数の理解がより深まります。

構文に関する記事

Excel関数の引数と戻り値は何だっけ?という時に、役立つ記事です。

ダイアログボックスの使い方に関する記事

Excel関数名は何だっけ?VLOOKUP関数の使い方は何だっけ?という時に、ダイアログボックスを使うと便利です。
下記はそのダイアログボックスに関する記事です。

参照形式に関する記事

関数式をコピーする時はどうしたらいい? $マークは、どう付けたらいいだろう?
といった悩みをお持ちの方は以下をご覧ください。