【MATCH関数】「照合の型」の威力 -実践編-
先日、『MATCH関数はマッチングさせる関数のことである』 と『【MATCH関数】「照合の型」の威力 -理論編-』で,MACTH関数を取り上げました。
「照合の型」の理論をお伝えし、使いこなせれば、さらにMACTH関数の幅が広がるとお伝えました。
本記事は実践編で、Excelで実際に操作してみます。
「照合の型」は、-1⁼以上、0=完全一致、 1=以下 がありました。
お題
2つのお題を用意しました。
Excelで実際に試したい場合は、下記表をコピーして使用してください。
- 本塁打600本に最も近かった選手は誰でしょうか。本塁打600本の選手を含みます。
- 本塁打600本を超えた選手の中で、最も本塁打が少なった選手は誰でしょうか。本塁打600本の選手を含みます。
選手 | 本塁打 |
---|---|
衣笠 祥雄 | 504 |
王 貞治 | 868 |
金本 知憲 | 476 |
山本 浩二 | 536 |
清原 和博 | 525 |
落合 博満 | 510 |
大杉 勝男 | 486 |
張本 勲 | 504 |
門田 博光 | 567 |
野村 克也 | 657 |
解答
お題1の回答:
本塁打600本に最も近かった選手は誰でしょうか。
本塁打600本の選手を含みます。
=MATCH(500, C$2:$C$11, 1)
上記のように、「照合の型」= 1 にして関数式を組むと、「2」 が得られます。
ですので、2番目の選手である「大杉 勝男」が解答となります。
- 「照合の型」=1は、検査値以上の最小の値を返す
- 「照合の型」=1の場合、数表が昇順になっていること
お題2の回答:
本塁打600本を超えた選手の中で、最も本塁打が少なった選手は誰でしょうか。
本塁打600本の選手を含みます。
=MATCH(500, C$2:$C$11, -1)
上記のように、「照合の型」= -1 にして関数式を組むと、「8」 が得られます。
ただし、「衣笠 祥雄」「張本 勲」が504本で同数となっていますので、
8番目の選手である「張本 勲」では誤りになります。
同数の場合は、表の並び順での結果を返してしまいますのでご注意ください。
ですので、正しくは、「衣笠 祥雄」「張本 勲」が解答となります。
同数の問題は、RANK関数なども起き、Excel関数を組み合わせれれば対応できますが、
関数式が非常に複雑になるため、本記事ではここまでにしたいと思います。
- 「照合の型」=1は、検査値以下の最大の値を返す
- 「照合の型」=1の場合、数表が降順になっていること
最後に
- 本塁打600本に最も近かった選手は誰でしょうか。本塁打600本の選手を含みます。
- 本塁打600本を超えた選手の中で、最も本塁打が少なった選手は誰でしょうか。本塁打600本の選手を含みます。
先程のお題ですが、
営業成績や商品売上などの実務においても、活用シーンがあるのではないでしょうか。
上級者向けの技であるのは間違いありませんが、Excel関数の拡張性を体感出来たら幸いです。
本記事が良いと思った方は、下記ボタン(Fackbook, Twitter, Hatenaボタン)を押していただけると、記事アップのモチベーションにつながります。