【MATCH関数】「照合の型」の威力 -理論編-
先日、MACTH関数を紹介しました。本記事は「照合の型」を説明します。
「照合の型」は使いこなすと、さらにMACTH関数の幅が広がります。
本記事は理論編になりますので、実践編は次の記事になります。
http://http://http://http://http://http://http://http://http://http:// ※後日記載
本当のところ、初心者の方にお勧めしません。
初心者の方は、
照合の型 = 0
と入力してください。
本記事の読み方
まずは、下記ステップで読んで頂ければ、より理解が深まります。
- 「照合の型の使い方」->「ポイント理解」を読む
- 照合の型の使い方->「Microsoft社からの公式解説を読む」
本記事の「解説」を読み、ポイントを掴むことで、「Microsoft社からの公式解説」を読んでみてください。
導入の理解として、Microsoft社からの公式解説からスタートするには、
情報量が多くて分かりづらいと思うためです。
照合の型の使い方
ポイント理解
まずは、下記のポイントを理解してください。
入力規則
- -1, 0, 1 が入力可 ※省略可能だが、省略した場合は、1と判定される
-1, 0, 1の入力による違い①
- 0 は、 完全一致
- 0以外は、完全一致ではない ⇒ 近似一致
-1, 0, 1の入力による違い②
- 0は、 最初の値を返す
- -1は、検査値以上の最小の値を返す
- 1は、検査値以下の最大の値を返す
制限
- 0は、 制限なし
- -1は、降順すること
- 1は、昇順すること
-1, 0, 1の入力による違いは、
- 完全一致 or 近似一致なのか
- 最初の値か、検査値以上の最小の値か、検査値以上の最小の値なのか
ということです。
昇順か、降順か、といった制約条件があるため、扱いが非常にデリケートであることが伝わるかと思います。
この性質を上手く利用すると、凄いことが可能になります。
なお、MATCH関数の注意点は、省略すると、「[照合の型] = 1]」になることです。
省略すると、近似一致と判定させるため、かなりの注意が必要で、絶対に省略してはならないということです。
-1, 1の挙動
照合の型=-1, 検索値=600を設定した結果です。
「野村 克也の657本」の結果が得られます。
Microsoft社からの公式解説
次にように解説していますが、日本語がおかしいですし、誤字脱字もあります。
また、誤解の呼ぶ表現もあり、使う際にクリティカルなミスにつながる可能性すらあります。
[照合の型]
検査範囲の中で検査値を探す方法を指定します。 -1、0、1 の数値のいずれかを指定します。省略可能です。
Microsoft.“Excel 関数 (機能別)”. Microsoft. 不明. MATCH 関数 – Microsoft サポート, (2023-01-23から作成)
Microsoft.“Excel 関数 (機能別)”. Microsoft. 不明. https://support.microsoft.com/ja-jp/office/match-%E9%96%A2%E6%95%B0-e8dffd45-c762-47d6-bf89-533f4a37673a?ns=excel&version=90&syslcid=1041&uilcid=1041&appver=zxl900&helpid=xlmain11.chm60112&ui=ja-jp&rs=ja-jp&ad=jp, (2023-01-23から作成)
照合の型 動作 1 または省略 MATCH 関数は、検査値以下の最大の値を検索します。 検査範囲の引数の値は、昇順の並べ替えでは、1 ~ 9、A ~ Z、あ~ん、FALSE ~ TRUE の順に配置されます。 0 MATCH 関数は、検査値と等しい最初の値を検索します。 検査範囲の引数の値は、任意の順序で指定できます。 -1 MATCHは、 の値以上の最小の値 lookup_value。 lookup_array引数 の 値は、TRUE、FALSE、Z-A、… など、降順に配置する必要があります。2、1、0、-1、-2、…など。
Excelの関数ヒントでの解説
0は完全一致で、0以外は完全一致でないことは一瞬で分かります。
0以外の以上と以下は、何ぞやとことですが、実践編(記事の末尾にリンクを共有します)で解説します。
最後に
MACTH関数の「照合の型」の理論に関して、解説しました。
次の記事の実践編と併読して頂ければと思います。
http://http://http://http://http://http://http://http://http://http:// ※後日記載
「照合の型」の性質を活用した利便性を体感して頂いたら、大変嬉しいです。
しかしながら、何度もお伝えして恐縮ですが、[照合の型]=0を入力しておけば、間違いありません。
当然ながら、近似一致 ≒ 完全一致ではないため、誤った結果を得てしまう可能性があるからです。
[照合の型]においては、「利便性」と「拡張性」はトレードオフにあるわけです。
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