MINA関数の使い方 -値の最小値- DL有
Excelを使用する際、最小値を取得することがよくあります。
先日『 MIN関数の構文 – 最小値 – DL有』にて、MIN関数を取り上げました。
本記事では、MIN関数の姉妹関数であるMINA関数を取り上げます。
MINA関数は、2007以降のバージョンに対応し、MIN関数の後に登場しています。
関数の説明
MINA関数とは
Excel標準機能の[関数の挿入]ダイアログ/[関数の引数]ダイアログを大体のことは書かれているので、
活用して詳しく解説します。
巻末の参考記事もチェックしておくと良いため、時間があればご拝読ください。
引数の最小値を返します。論理値および文字列も対象となります。
[関数の挿入]ダイアログより
「論理値および文字列も対象」と書いてあります。
MINA関数は、MINとAで構成されています。
MINは最小値を表し、AはおそらくALLを意味しており、
数値以外のデータも対象に含めるという意味が込められていると考えられます。
下記の行5を見てください。
MINA関数の場合は最小値が5になりません。
そのため、扱いが難しい関数です。
詳しく知りたい方は『MINA関数ではなく、MIN関数を使うべき』をご覧ください。
MINA関数の構文
=MINA(値1, [値2],…) ※[]は省略可能
値1, [値2],… に設定された中から、
最小値を算出します。
「論理値および文字列も対象」となるため、
引数名が「数値1」ではなく、値1と記載されています。
第1引数:値1
値1: 値 1 ′値 2 ′…には最小値を求めたい数値、空白セル、論理値、または文字列番号を、 1 ~ 255 個まで指定できます。
[関数の挿入]ダイアログより
例えば、B2:B6といったセル範囲を指定します。
第2引数:[値2]
値2: 値 1 ′値 2 ′…には最小値を求めたい数値、空白セル、論理値、または文字列番号を、 1 ~ 255 個まで指定できます。
[関数の挿入]ダイアログより
例えば、D2:D6といったセル範囲を指定します。
第1引数で指定したデータには、別に指定するデータがある場合に、第2引数を使います
関数の使用例
例題
例えば、「1月から5月までの期間で製品Aと製品C」の最低価格を見つけてみましょう。
解答
次のように、「商品Aと商品Cの1月から5月までの期間」をセル範囲に指定します。
「OK」をクリックすると、下図になります。
具体的な関数式は以下です。
=MINA(B2:B6, D2:D6)
関数式の結果(戻り値)は以下です。
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解答付きサンプルデータ
解答付きサンプルデータが欲しい方は、下記からダウンロードしてください。
最後に
ExcelのMINA関数は、値データから最小値を求めるための便利な関数です。
MINA関数では、MIN関数と異なり、「論理値および文字列も対象」となります。
そのあたりは、
『MINA関数ではなく、MIN関数を使うべき』
を拝読いただければと思います。
参考記事:
Excel関数を操作するための基本概念です。基本概念を理解すると、各関数の理解がより深まります。
構文に関する記事
Excel関数の引数と戻り値は何だっけ?という時に、役立つ記事です。
ダイアログボックスの使い方に関する記事
Excel関数名は何だっけ?VLOOKUP関数の使い方は何だっけ?という時に、ダイアログボックスを使うと便利です。
下記はそのダイアログボックスに関する記事です。
参照形式に関する記事
関数式をコピーする時はどうしたらいい? $マークは、どう付けたらいいだろう?
といった悩みをお持ちの方は以下をご覧ください。