CEILING関数の使い方 -切り上げ-
本記事はCEILING関数を解説します。
CEILING関数は、Excel 365、Excel2010以降で利用可能です。
数値を切り上げを行う関数です。
FLOOR関数の切り上げの反対です。
関数の説明
CEILING関数とは
Excel標準機能の[関数の挿入]ダイアログ/[関数の引数]ダイアログを大体のことは書かれているので、
活用して詳しく解説します。
巻末の参考記事もチェックしておくと良いため、時間があればご拝読ください。
指定された 基準値の倍数のうち、最も近い値に数値の数値に切り捨てます
[関数の挿入]ダイアログより
ExcelのCEILING関数の名前の由来は、英語の「CEILING(天井)」に由来しています。
シーリングと呼びます。
関数名のCEILINGは、与えられた数値を切り上げるという概念に由来しています。
CEILING関数は、
その数値を最も近い上の基準値の倍数(つまり、数値を上に向かって「天井」に近づける)に切り捨てます。
CEILING関数の構文
=CEILING(数値, 基準値)
その数値を最も近い上の基準値の倍数に切り捨てます。
第1引数:数値
数値: 数値には対象となる数値を指定します。
[関数の挿入]ダイアログより
切り上げたい数値を指定します。
例えば、数値を直接入力したり、セル指定などをします。
第2引数:基準値
基準値: 基準値には倍数の基準となる数値を指定します。数値と基準値の正負の荷号が同じである必要あります。
[関数の挿入]ダイアログより
倍数の基準となる数値を指定します。
例えば、数値を直接入力したり、セル指定などをします。
具体的には、指定した基準値の倍数に最も近い値で切り捨てられます。
例えば、数値が42で基準値が15の場合、15の3倍の45が最も近い値になり、その値に切り上げられます。
基準値とは・・・
ある数値をその基準値で割ったときに余りがゼロとなる数値のことを指します。たとえば、基準値が3の場合、基準値の倍数は3, 6, 9, 12, …などです。
関数の使用例
例えば、時間を15分単位で調整したい場合があります。
CEILING関数を利用して、42分を15分単位の45分に切り上げてみます。
「OK」をクリックすると、次の関数がセルに挿入されます。
=CEILING(42, 15)
すると、下記の結果(戻り値)が得られます。
45
最後に
CEILING関数は、与えられた数値を指定した基準値の倍数値で切り捨てることができます
CEILING関数を使うことで、
- 税込み価格の計算
- 勤務時間の切り上げ
- 工場が製品を生産する際、生産数量を特定の単位で丸め上げること
などができます。
Excelを使ったデータ分析や集計において、CEILING関数は非常に便利な関数の一つです。
参考記事:
Excel関数を操作するための基本概念です。基本概念を理解すると、各関数の理解がより深まります。
構文に関する記事
Excel関数の引数と戻り値は何だっけ?という時に、役立つ記事です。
ダイアログボックスの使い方に関する記事
Excel関数名は何だっけ?VLOOKUP関数の使い方は何だっけ?という時に、ダイアログボックスを使うと便利です。
下記はそのダイアログボックスに関する記事です。
参照形式に関する記事
関数式をコピーする時はどうしたらいい? $マークは、どう付けたらいいだろう?
といった悩みをお持ちの方は以下をご覧ください。