【COUNT関数/COUNTA関数/COUNTBLANK関数】違い
この記事では、COUNT関数/COUNTA関数/COUNTBLANK関数の違いに関して紹介します。
目次
COUNT関数/COUNTA関数/COUNTBLANK関数
- COUNT関数
- 「カウントする」の名の通り、指定した範囲内にある数値の数をカウントします
- COUNT 関数は数値型データを扱うため、文字列や論理値(TRUEやFALSE)はカウントされません
- 例えば、=COUNT(A1:A10)と入力すると、A1からA10までの範囲内にある数値の数を返します
- COUNTA関数
- 「全てカウントする」で、AはALL(全て)の英単語から由来していそうです(推察)
- 指定した範囲内の空白でないセルの数、つまり、数値、文字列、論理値など、あらゆる種類のデータをカウントします
- 例えば、=COUNTA(A1:A10)と入力すると、A1からA10までの範囲内にある空白でないセルの数を返します
- COUNTBLANK関数
- 「空白をカウントする」で、BLANKは空白、COUNTはカウント、という英単語から由来しています
- 指定した範囲内の空白セルの数をカウントします
- 空白セルだけをカウントするため、数値や文字列、論理値はカウントされません
- 例えば、=COUNTBLANK(A1:A10)と入力すると、A1からA10までの範囲内にある空白セルの数を返します
- なお、COUNTBLANK = 範囲内セル数 – COUNTAという式が成り立ちます
COUNTBLANK関数 = 範囲内セル数 – COUNTA関数:
COUNTBLANK 関数は、与えられた範囲内にある空白セル(値が空であるセル)の数を返します。
したがって、空白セルの数を数えるために、範囲内のセル数から値があるセルの数を減算する必要があります。
この場合、COUNTA 関数を使用して値があるセルの数をカウントし、それを範囲内のセル数から引くことで、
空白セルの数を求めることができます。
COUNT関数/COUNTA関数/COUNTBLANK関数の文法
文法はシンプルです。
COUNT関数
型
= COUNT(value1, [value2], ...) ※[]は省略可能
引数
- value1
- 必ず指定。直接入力 or セル参照
- value2
- 省略可能。直接入力 or セル参照
COUNTA関数
型
= COUNTA(value1, [value2], ...) ※[]は省略可能
引数
- value1
- 必ず指定。直接入力 or セル参照
- value2
- 省略可能。直接入力 or セル参照
COUNTBLANK関数
型
= COUNTBLANK(range) ※[]は省略可能
引数
- range
- 必ず指定。セル参照
COUNT関数/COUNTA関数/COUNTBLANK関数の例題
例えば、以下のようなデータがあったとします(Microsoft社公式ページ『COUNT 関数 – Microsoft サポート』から引用)。
COUNT 関数 – Microsoft サポートより
列名 A 行数 1 2008/12/8 2 19 3 22.24 4 5 TRUE 6 #DIV/0!
このデータに対して、COUNT関数、COUNTA関数、COUNTBLANK関数を適用した場合の結果を確認してみましょう。
また、それぞれの関数の違いについても確認してみましょう。
結果
=COUNT(A1:A7)
A1からA7までの範囲内にある数値をカウントします。
その中で、次の3つが一致するため、結果は「3」となります。
- 2008/12/8
- 19
- 22.24
=COUNTA(A1:A7)
A1からA7までの範囲内にある全てデータのカウントします(空白セルを除く)。
空白セルが1つしかないため、次の5つが一致し、この関数を適用すると結果は「5」になります。
- 2008/12/8
- 19
- 22.24
- TRUE
- #DIV/0!
=COUNTBLANK(A1:A7)
A1からA7までの範囲内にある数値の数を数えます。
空白セルが1つしかないため、この関数を適用すると結果は「1」になります。
解答付きサンプルデータ
最後に
COUNT関数/COUNTA関数/COUNTBLANK関数について、例を交えながら解説してきました。
それぞれの関数の違いを理解することで、Excelをより効果的に利用することができます。
この他にもたくさんの関数が存在します。表計算ソフトには様々な関数が用意されており、
それらをうまく活用することで、日々の業務や生活に役立てることができます。
今後もExcelやGoogleスプレッドシートなどを使って、便利な機能や使い方を学んでいきましょう。