EXCELのFILTER関数を使ったシート分割方法 -ヘッダーなし編-
![「Excelでデータを効率よく管理したいけど、シート分割が面倒…。簡単な方法はないかな?」
ExcelのFILTER関数を使えば、データのシート分割が簡単にできます。
この記事では、ExcelのFILTER関数を使ったデータのシート分割方法を具体例を交えて詳しく解説します。](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2024/06/Slide_827.webp)
「Excelでデータを効率よく管理したいけど、シート分割が面倒…。簡単な方法はないかな?」
ExcelのFILTER関数を使えば、データのシート分割が簡単にできます。
この記事では、ExcelのFILTER関数を使ったデータのシート分割方法を具体例を交えて詳しく解説します。
![](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2024/02/29d3bc99193cb0b837fb8cc53f050ae5.jpg)
FILTER関数の基本的な使い方も解説しています。
詳細は目次から直接アクセスしてください。
目次
実際のビジネスシーンでの活用事例
FILTER関数は、以下のようなビジネスシーンで活用できます。
- 営業データの抽出: 営業部門ごとの売上データを別々のシートに分けて管理する
- プロジェクトデータの分割: 各プロジェクトの進捗状況を担当者別に分けて表示する
- 製品別の売上集計: 各製品の売上データをカテゴリ別に集計して分析する
![](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2024/02/29d3bc99193cb0b837fb8cc53f050ae5.jpg)
主に営業データの抽出というトピックに近い内容を取り扱っています。
簡略版と考えてください。
FILTER関数を使ったデータのシート分割手順
シート『元データ』から特定の部署に基づくデータをExcelのFILTER関数を用いて、対応するシートに自動的に分割します。
具体的には以下の操作を行います:
- 「部署」が「営業」であるデータを、FILTER関数を使ってシート『営業』に転記します。
- 「部署」が「開発」であるデータを、同じくFILTER関数を活用してシート『開発』に転記します。
これにより、データの整理と管理が効率的に行えます。
以下で、FILTER関数を用いたデータ分割の具体的な手順を説明します。
手順
1.元データを準備する
まず、元データを含むシートを準備します。
例えば、シート名を「元データ」とし、以下のようなデータを持っているとします。
![](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2024/06/Slide_828.webp)
2. 新しいシートを作成する
次に、データを分割して表示するための新しいシートを作成します。
例えば、「営業」と「開発」のシートを作成します。
3. FILTER関数を使用する
各シートにFILTER関数を使ってデータを分割して表示します。
営業シート:
営業シートのA1セルに以下のように入力します:
=FILTER(元データ!A1:C4, 元データ!B1:B4=”営業”)
元データ!A1:C4の中から「営業」部門の行を抽出します。
開発シート:
開発シートのA1セルに以下のように入力します:
=FILTER(元データ!A1:C4, 元データ!B1:B4=”開発”)
元データ!A1:C4の中から「開発」部門の行を抽出します。
![](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2024/02/29d3bc99193cb0b837fb8cc53f050ae5.jpg)
「元データ!」は、シート『元データ』を参照していることを示しています。
4. 確認と修正
各シートに分割されたデータが正しく表示されていることを確認します。
条件に応じて、FILTER関数の範囲や条件を修正してください。
![シート『元データ』から特定の部署に基づくデータをExcelのFILTER関数を用いて、対応するシートに自動的に分割します。](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2024/06/Slide_829.webp)
![](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2024/02/29d3bc99193cb0b837fb8cc53f050ae5.jpg)
現在、ヘッダーなしのデータが抽出されています。
条件を追加することで、ヘッダーありのデータを抽出することができます。
フォローアップ:FILTER関数
EXCELのFILTER関数を知らない方向けに、基本情報を提供します。
![](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2024/02/29d3bc99193cb0b837fb8cc53f050ae5.jpg)
さらに詳しい情報は、こちらをご覧ください。
EXCELのFILTER関数とは?
ExcelのFILTER関数は、特定の条件に基づいてデータを抽出する便利な関数です。
この関数を使うことで、大量のデータから必要な情報だけを効率よく取り出すことができます。
FILTER関数はExcel 365、Excel2019、Excel 2021で利用可能です。
FILTER関数の構文
FILTER(フィルターしたいデータ, 条件式1, [非該当の場合])
説明:
- 条件式1に基づいて、フィルターしたいデータの中からデータを抽出(≒FILTER)する
引数:
- フィルターしたいデータ(必須)
- フィルターしたいデータ範囲を指定
- 条件式1(必須)
- フィルター条件を指定
- [非該当の場合](任意)
- 条件式1に該当しない場合に返す値を指定
最後に
ExcelのFILTER関数を使ったデータのシート分割方法について解説しました。
ただ、本記事ではヘッダーなしのデータが抽出されました。
今後、ヘッダーも抽出できるFILTER関数のシート分割方法を別の記事で取り上げる予定です。
解答付きサンプルデータ:
解答付きサンプルデータはダウンロードしてください。
フォローアップ
EXCELのFILTER関数を知らない方向けに、基本情報を提供します。
![](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2024/02/29d3bc99193cb0b837fb8cc53f050ae5.jpg)
さらに詳しい情報は、こちらをご覧ください。
EXCELのFILTER関数とは?
ExcelのFILTER関数は、特定の条件に基づいてデータを抽出する便利な関数です。
この関数を使うことで、大量のデータから必要な情報だけを効率よく取り出すことができます。
FILTER関数はExcel 365、Excel2019、Excel 2021で利用可能です。
FILTER関数の基本的な使い方
FILTER(フィルターしたいデータ, 条件式1, [非該当の場合])
説明:
- 条件式1に基づいて、フィルターしたいデータの中からデータを抽出(≒FILTER)する
引数:
- フィルターしたいデータ(必須)
- フィルターしたいデータ範囲を指定
- 条件式1(必須)
- フィルター条件を指定
- [非該当の場合](任意)
- 条件式1に該当しない場合に返す値を指定
不規則に小計行を自動判別する関数を使うの手順
SUMIF関数の使用
小計行を自動的に判別して総合計を取得するためには、SUMIF関数を使用します。
以下の手順に従ってください。
![SUMIF関数+ワイルドカードを使用した、小計行を自動判別する手順](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2024/06/Slide_23.webp)
- セルの選択:総合計を表示したいセル(例えば、セルB11)を選択します。
- 関数の入力:次のSUMIF関数を入力します。
=SUMIF($A2:$A10, “*小計”, B2:B11)
この関数は、列Aのセルに「小計」という文字列が含まれている行を探し、対応する列Dの値を合計します。
ワイルドカード「*」を使用して、曖昧検索しています。
- 関数のコピー: Step2で入力した関数をセルD11にコピーします。
- 単価の表示: 単価は合計を計算できないため、セルE11には「-」と表示します。
![](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2024/02/29d3bc99193cb0b837fb8cc53f050ae5.jpg)
数式をコピーすることで、同じ数式を繰り返し入力する手間を省き、時間を大幅に節約できます。イメージが付かない方は、数式の原則|GIF付!数式のコピー方法 で詳しく解説しています。
結果の確認
総合計が算出されていることを確認します。
![SUMIF関数+ワイルドカードを使用して、小計行を自動判別するした結果](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2024/06/Slide_25.webp)
まとめ
担当者は「小計行と項目行が混在するデータの効率的な処理」に苦労していましたが、
SUMIF関数を活用することで小計行だけを自動で集計し、適切に総合計を取得しました。
この変更により、担当者は手作業で行を識別し計算する時間を大幅に削減し、誤計算のリスクも減少させることができました。
この記事があなたのデータ管理作業に役立つことを願っています。
他のExcelテクニックについてもっと学びたい方は、当ブログの他の記事を参照してください。
解答付きサンプルデータ
解答付きサンプルデータが欲しい方は、下記からダウンロードしてください。