EXCELのFILTER関数を使ったシート分割方法 -ヘッダーなし編-

「Excelでデータを効率よく管理したいけど、シート分割が面倒…。簡単な方法はないかな?」
ExcelのFILTER関数を使えば、データのシート分割が簡単にできます。
この記事では、ExcelのFILTER関数を使ったデータのシート分割方法を具体例を交えて詳しく解説します。

「Excelでデータを効率よく管理したいけど、シート分割が面倒…。簡単な方法はないかな?」

ExcelのFILTER関数を使えば、データのシート分割が簡単にできます。

この記事では、ExcelのFILTER関数を使ったデータのシート分割方法を具体例を交えて詳しく解説します。

FILTER関数の基本的な使い方も解説しています。
詳細は目次から直接アクセスしてください。

実際のビジネスシーンでの活用事例

FILTER関数は、以下のようなビジネスシーンで活用できます。

  1. 営業データの抽出: 営業部門ごとの売上データを別々のシートに分けて管理する
  2. プロジェクトデータの分割: 各プロジェクトの進捗状況を担当者別に分けて表示する
  3. 製品別の売上集計: 各製品の売上データをカテゴリ別に集計して分析する

主に営業データの抽出というトピックに近い内容を取り扱っています。
簡略版と考えてください。

FILTER関数を使ったデータのシート分割手順

シート『元データ』から特定の部署に基づくデータをExcelのFILTER関数を用いて、対応するシートに自動的に分割します。
具体的には以下の操作を行います:

これにより、データの整理と管理が効率的に行えます。
以下で、FILTER関数を用いたデータ分割の具体的な手順を説明します。

手順

1.元データを準備する

まず、元データを含むシートを準備します。
例えば、シート名を「元データ」とし、以下のようなデータを持っているとします。

2. 新しいシートを作成する

次に、データを分割して表示するための新しいシートを作成します。
例えば、「営業」と「開発」のシートを作成します。

3. FILTER関数を使用する

各シートにFILTER関数を使ってデータを分割して表示します。


営業シート:

営業シートのA1セルに以下のように入力します:

=FILTER(元データ!A1:C4, 元データ!B1:B4=”営業”)

元データ!A1:C4の中から「営業」部門の行を抽出します。



開発シート:

開発シートのA1セルに以下のように入力します:

=FILTER(元データ!A1:C4, 元データ!B1:B4=”開発”)

元データ!A1:C4の中から「開発」部門の行を抽出します。


「元データ!」は、シート『元データ』を参照していることを示しています。


4. 確認と修正

各シートに分割されたデータが正しく表示されていることを確認します。
条件に応じて、FILTER関数の範囲や条件を修正してください。

現在、ヘッダーなしのデータが抽出されています。
条件を追加することで、ヘッダーありのデータを抽出することができます。

フォローアップ:FILTER関数

EXCELのFILTER関数を知らない方向けに、基本情報を提供します。

さらに詳しい情報は、こちらをご覧ください。

EXCELのFILTER関数とは?

ExcelのFILTER関数は、特定の条件に基づいてデータを抽出する便利な関数です。
この関数を使うことで、大量のデータから必要な情報だけを効率よく取り出すことができます。

FILTER関数はExcel 365、Excel2019、Excel 2021で利用可能です。

FILTER関数の構文

FILTER(フィルターしたいデータ, 条件式1, [非該当の場合])

説明:

  • 条件式1に基づいて、フィルターしたいデータの中からデータを抽出(≒FILTER)する

引数:

  • フィルターしたいデータ(必須)
    • フィルターしたいデータ範囲を指定
  • 条件式1(必須)
    • フィルター条件を指定
  • [非該当の場合](任意)
    • 条件式1に該当しない場合に返す値を指定

最後に

ExcelのFILTER関数を使ったデータのシート分割方法について解説しました。
ただ、本記事ではヘッダーなしのデータが抽出されました。

今後、ヘッダーも抽出できるFILTER関数のシート分割方法を別の記事で取り上げる予定です。

解答付きサンプルデータ:

解答付きサンプルデータはダウンロードしてください。

フォローアップ

EXCELのFILTER関数を知らない方向けに、基本情報を提供します。

さらに詳しい情報は、こちらをご覧ください。

EXCELのFILTER関数とは?

ExcelのFILTER関数は、特定の条件に基づいてデータを抽出する便利な関数です。
この関数を使うことで、大量のデータから必要な情報だけを効率よく取り出すことができます。

FILTER関数はExcel 365、Excel2019、Excel 2021で利用可能です。

FILTER関数の基本的な使い方

FILTER(フィルターしたいデータ, 条件式1, [非該当の場合])

説明:

  • 条件式1に基づいて、フィルターしたいデータの中からデータを抽出(≒FILTER)する

引数:

  • フィルターしたいデータ(必須)
    • フィルターしたいデータ範囲を指定
  • 条件式1(必須)
    • フィルター条件を指定
  • [非該当の場合](任意)
    • 条件式1に該当しない場合に返す値を指定

不規則に小計行を自動判別する関数を使うの手順

SUMIF関数の使用

小計行を自動的に判別して総合計を取得するためには、SUMIF関数を使用します。
以下の手順に従ってください。

SUMIF関数に関して詳しくない方はリンクにジャンプしてみてください。
なお、SUIFS関数でも対応できます。


SUMIF関数+ワイルドカードを使用した、小計行を自動判別する手順

  1. セルの選択:総合計を表示したいセル(例えば、セルB11)を選択します。
  2. 関数の入力:次のSUMIF関数を入力します。

=SUMIF($A2:$A10, “*小計”, B2:B11)

この関数は、列Aのセルに「小計」という文字列が含まれている行を探し、対応する列Dの値を合計します。
ワイルドカード「*」を使用して、曖昧検索しています。

  1. 関数のコピー: Step2で入力した関数をセルD11にコピーします。
  2. 単価の表示: 単価は合計を計算できないため、セルE11には「-」と表示します。

数式をコピーすることで、同じ数式を繰り返し入力する手間を省き、時間を大幅に節約できます。イメージが付かない方は、数式の原則|GIF付!数式のコピー方法 で詳しく解説しています。


結果の確認

総合計が算出されていることを確認します。

SUMIF関数+ワイルドカードを使用して、小計行を自動判別するした結果

まとめ

担当者は「小計行と項目行が混在するデータの効率的な処理」に苦労していましたが、
SUMIF関数を活用することで小計行だけを自動で集計し、適切に総合計を取得しました。
この変更により、担当者は手作業で行を識別し計算する時間を大幅に削減し、誤計算のリスクも減少させることができました。

この記事があなたのデータ管理作業に役立つことを願っています。
他のExcelテクニックについてもっと学びたい方は、当ブログの他の記事を参照してください。

解答付きサンプルデータ

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