Excel関数のみで、縦のデータから横方向に重複なしリストを自動で作る

Excel でデータ整理や集計を行っていると、
「縦方向 (列) に並んだデータから重複のない値だけを横方向 (行) に自動で抽出できたら便利だ」
と感じたことはありませんか?
クロス集計表の表頭、表の列名など、
横方向の重複のないリストが必要になる場面は多くあります。

この記事では、UNIQUE 関数と TRANSPOSE 関数を組み合わせて、
縦に並んだデータから重複のない値を横方向に自動出力する方法を、
12か月の日本語サンプルデータを用いて丁寧に解説します。
UNIQUE 関数の出力が縦方向になる問題
UNIQUE 関数は、縦方向 (列) や横方向 (行) のいずれのデータにも対応して、
重複のない値を抽出できる便利な関数です。

たとえば、次のような縦に並んだ月データがあるとします。
| No | 月 |
|---|---|
| 1 | 1月 |
| 2 | 2月 |
| 3 | 1月 |
| 4 | 3月 |
| 5 | 2月 |
| 6 | 4月 |
| 7 | 1月 |
| 8 | 2月 |
| 9 | 3月 |
| 10 | 4月 |
| 11 | 3月 |
| 12 | 2月 |
この A2:A13 範囲に対して、以下のように UNIQUE 関数を入力すると、
=UNIQUE(A2:A13)重複のない値が、次のように縦方向に出力されます。
| 月 |
|---|
| 1月 |
| 2月 |
| 3月 |
| 4月 |
このように、UNIQUE 関数は縦に並んだデータに対して、
重複のない値をそのまま縦方向 (列) に出力するからです。
そのため、クロス集計表の表頭、表の列名などとして使いたい場合には、
このままでは適していません。
こうしたケースでは、別の工夫が必要になります。
縦方向データから重複のない値を横方向に出力する方法
先ほどの問題は、TRANSPOSE 関数と UNIQUE 関数を組み合わせることで簡単に解決できます。
TRANSPOSE 関数は、行と列を入れ替える機能を持っています。
つまり、UNIQUE 関数で抽出した縦方向の重複のない値を、
横方向に並び替えることができるのです。
次のような関数式を入力します。
=TRANSPOSE(UNIQUE(範囲))この式の構造は以下のようになります。
表の列名やクロス集計表の表頭として活用したいときに非常に便利です。
関数の基本的な使い方は以下を参考にしてください。
UNIQUE関数の使い方: 【UNIQUE関数】使い方と解説TRANSPOSE関数の使い方: 【TRANSPOSE関数】使い方と解説
12か月分の日本語サンプルデータで実践
ここでは、実際のサンプルデータを使って TRANSPOSE 関数と UNIQUE 関数の組み合わせを試してみましょう。
先程の12か月分の月名データを使って、
重複のない月名を横方向に出力してみます。
実際の数式例
このデータから、重複のない月名を横方向に出力するには、B1 セルなどに次のように入力します。
=TRANSPOSE(UNIQUE(A2:A13))出力される結果は、以下のようになります。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 |
このように、UNIQUE 関数で抽出した重複のない月名を、TRANSPOSE 関数によって横方向に出力できます。
データに重複が含まれていても、
重複のない値だけを横一列に整えることができます。
どんな場面で役立つか
この方法は、さまざまな業務で幅広く使えます。
普段の作業で「一覧を横に並べたいな」と思ったことがあれば、
そ
れがまさに活用のチャンスです。
- クロス集計表の表頭や表の列名を自動でつくりたいとき
- アンケートや調査結果から、回答の選択肢をまとめたいとき
- 月別や週別など、時系列の区切りを整理したいとき
- 商品名や担当者名を横に一覧で並べてレポートに使いたいとき
- 出席簿や成績表などで、名前リストを整理したいとき
- 複数のデータを統合して、比較用の項目一覧を出したいとき
こうした作業は、
手作業だと地味に時間がかかってしまうことが多いですよね。

この関数の組み合わせを使えば、そうした面倒な処理もずっとスムーズになります
まとめ
縦方向のデータから重複のない値を横方向に出力するには、UNIQUE 関数と TRANSPOSE 関数の組み合わせがとても有効です。
具体的には、次のような数式を使います。
=TRANSPOSE(UNIQUE(範囲))この式ひとつで、重複のある縦並びデータから、
重複のない値だけを自動で横方向に並べることができます。
クロス集計表の表頭、アンケート集計、レポート作成など、
日々の業務でも出番は多いはずです。
Excel の操作を少しでも効率化したいと感じている方には、
ぜひ覚えておいてほしいテクニックです。
参考記事:
Excel関数を操作するための基本概念です。基本概念を理解すると、各関数の理解がより深まります。
構文に関する記事
Excel関数の引数と戻り値は何だっけ?という時に、役立つ記事です。
ダイアログボックスの使い方に関する記事
Excel関数名は何だっけ?VLOOKUP関数の使い方は何だっけ?という時に、ダイアログボックスを使うと便利です。
下記はそのダイアログボックスに関する記事です。
参照形式に関する記事
関数式をコピーする時はどうしたらいい? $マークは、どう付けたらいいだろう?
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