SUM関数で日付と時刻は合計してはいけない! DL有
SUM関数の注意点に付いて、解説できればと思います。
SUM関数で、時刻や日付を合計する際は注意してください。
それは、
「時間」なのか、「時刻」なのか、
「日付」なのか、「日数」なのか、
です。
どういうことでしょうか・・・
時刻と時間は全く別物
下図のB列とC列は、
見かけ上は同じですが、時刻と時間は全く別物です。
時刻とはポイントであって、大きさを持たない
一方、
時間は大きさを持つ
ためです。
したがって、
SUM関数を使用して、
時刻の平均や合計は、ミスリードする分析になります。
具体的に、見ていきましょう。
なお、最頻値はMODE関数の一撃だけでは算出できず、
(数値データしか、扱わないため)
特殊処理が別途必要のため、機会があれば取り上げるかもしれません。
平均時刻と平均時間
B2~B4の平均完了時刻は、2:30です。
C2~C4の平均稼働時間は、2:30です。
見かけ上は同じですが・・・
B2~B4の平均完了時刻の2:30は、時刻の平均です。
C2~C4の平均稼働時間の2:30は、時間の長さの平均です。
意味が異なるため、注意しましょう。
見かけ上は同じのため、
時刻なのか、
時間なのか、
を明記するようにしましょう。
合計時刻と合計時間
B2~B4の合計時刻は算出することに意味がありません。
時刻は大きさのない概念のためです。
C2~C4の合計時間は7:30です。
合計時刻を求めず、
合計時間だけ求め、時間の単位であることを
を明記するようにしましょう。
最小時刻と最小時間
B2~B4の最小完了時刻は、1:15です。
C2~C4の最小稼働時間は、1:15です。
見かけ上は同じですが・・・
B2~B4の最小完了時刻の3:45は、時刻の最小です。
B2~B4の最小完了時刻の3:45は、時間の長さの最小です。
意味が異なるため、注意しましょう。
見かけ上は同じのため、
時刻なのか、
時間なのか、
を明記するようにしましょう。
最大時刻と最大時間
B2~B4の最大完了時刻は、3:45です。
C2~C4の最大稼働時間は、3:45です。
見かけ上ですが・・・
B2~B4の最大完了時刻の3:45は、時刻の最大です。
B2~B4の最大完了時刻の3:45は、時間の長さの最大です。
意味が異なるため、注意しましょう。
見かけ上は同じのため、
時刻なのか、
時間なのか、
を明記するようにしましょう。
時刻の中央値/時間の中央値
B2~B4の完了時刻の中央値は、3:45です。
C2~C4の稼働時間の中央値は、3:45です。
見かけ上で同じですが・・・
B2~B4の完了時刻の中央値の3:45は、時刻の中央値です。
C2~C4の稼働時間の中央値の3:45は、時間の長さの中央値です。
意味が異なるため、注意しましょう。
見かけ上は同じのため、
時刻なのか、
時間なのか、
を明記するようにしましょう。
日付と日数も全く別物
日付と日数も、見出し『時刻と時間は全く別物』と全く同じです
サンプルデータ
解答付きサンプルデータ
解答付きサンプルデータが欲しい方は、下記からダウンロードしてください。
まとめ
SUM関数は、
時刻と時間、日付と日数を分析の意味を考えずに算出できます。
そのため、ミスリードする結果を導き出す可能性があります。
我々分析者が適切にデータを扱ってこそ、
Excel関数を分析的に正しく利用することができます。
Excel関数のエラーはあくまでも文法上のエラーしかでません。
ご拝読ありがとうございました。