Excelで「12:30+30」が何かおかしい?時刻計算の問題を関数1つで解決

Excelで「12:30 + 30」が正しく計算されない原因を、TIME関数で解決する方法を視覚的に解説した画像。

12:3030 を足したら 12:30 になるはずなのに、なぜか違う結果になった」。

そんな違和感を覚えたことはありませんか?

Excel で時間を足す作業は、見た目よりも落とし穴が多い操作です。

特に「時刻」と「数値」を混在させてしまうと、
意図しない結果になることがあります。

本記事では、時刻を計算できる TIME 関数の使用例をご紹介します。

勤務時間や移動時間の計算にもそのまま使える、実務で役立つ内容です。

⚠️ よくあるつまずき

たとえば、次のような計算式を使って、12:3030 分を足そうとしたとします。

=12:30 + 30

→ 期待した 13:00 にならない。
なぜかおかしな時間や、日付が変わってしまうことも。

実は、30 はただの 数値型 で、時間としては扱われません。

💡 正しくやるには、こうします

次のように TIME 関数を使えば、12:3030 分を正しく加算できます。

=12:30 + TIME(0, 30, 0)

→ 結果は 13:00。期待どおりの時刻になります。

TIME(0, 30, 0) は「30 分」を正しく時刻として扱える形に変換しています。

🛠 よく使うパターン

以下は、TIME 関数を活用した実務での計算例です。
セル参照と組み合わせることで、柔軟な時刻処理が可能になります。

  • 開始時刻に作業時間(分)を足す
     =A2 + TIME(0, 45, 0)
     → A29:00 なら、結果は 9:45
  • 出発時刻に所要時間(分)を足す
     =B2 + TIME(0, B3, 0)
     → B3 に数値で 20 を入力しておけば、B2 に対して 20 分を加算
  • セルの数値(分)を固定で足す
     =A1 + TIME(0, 15, 0)
     → 15 分の繰り返し加算処理などに便利

💬最後にひとこと

時刻に 530 をそのまま足しても、意図した結果にはなりません。

それは、数値と時刻がまったく別のものとして扱われているからです。

時間を足したいときは、
まず TIME 関数で“時間の形”をつくってから加算する。

このルールを押さえておけば、時刻計算で迷うことはなくなります。