TIME関数の構文解説と使用ガイド −時刻データの生成−

ExcelのTIME関数の構文解説と使用ガイド −時刻データの生成−

TIME 関数は Excel 365Excel 2010 以降で利用可能です。

TIME 関数は、時・分・秒を指定して時刻データを作成します。

TIME は「時間」「時刻」を意味する英単語で、

関数名はそこから名付けられたと考えられます。

こんな時に便利

たとえば、12:305 を加算しても、17:30 にはなりません。

12:30 は時刻データ、5 は数値データであり、データの型が異なるためです。

TIME 関数を使えば、数値から正確な時刻を構成でき、

意図通りの時間計算が可能になります。

時刻の演算や処理において、計算ミスや不整合を防ぐのに有効です。

Microsoft Excelの「日付/時刻」のカテゴリに属します。

指定した時・分・秒から時刻データを返します

関数の挿入関数の挿入関数の挿入ダイアログより

hour, minute, second の3つの数値を指定し、

それらを組み合わせて時刻データを作成します。

たとえば =TIME(9, 30, 0) と入力すると、「9:30:00」という時刻が得られます。

[関数の検索]のテキスト内に、「TIME」と入力し、[検索開始]をクリックすると、関数がヒットします。
詳細の使用法に興味のある方は巻末の参考記事をご拝読ください。

TIME 関数とは

指定した時・分・秒から時刻データを返します

[関数の挿入]ダイアログより


hour, minute, second の3つの数値を指定し、

それらを組み合わせて時刻データを作成します。

たとえば =TIME(9, 30, 0) と入力すると、

「9:30:00」という時刻が得られます。

TIMEの構文

ExcelのTIME関数の構文と引数

※[]は省略可能です

第1引数:時

  • 意味: 時刻の「時」にあたる数値(0〜23の整数)
  • 用途: 表現したい「時」の指定
  • : =TIME(9, 0, 0) → 「9:00:00」として処理

第2引数:分

  • 意味: 時刻の「分」にあたる数値(0〜59が一般的)
  • 用途: 表現したい「分」の指定
  • : =TIME(9, 30, 0) → 「9:30:00」として処理

第3引数:秒

  • 意味: 時刻の「秒」にあたる数値(0〜59が一般的)
  • 用途: 表現したい「秒」の指定
  • : =TIME(9, 30, 45) → 「9:30:45」として処理

TIME 関数の使用ガイド

業務でよく使用されるシナリオにおいて、

「時」「分」「秒」が

それぞれ数値で別々に入力されているデータがあります。

このままでは、、、

「12:30」+「5」のような正しい時間計算ができません

そこで、TIME 関数を使って、

1つの時刻データにまとめる必要があります。

日付時間(時)作成時刻
2023/1/19300
2023/1/1131545
2023/1/2850

例:TIME で 時・分・秒を組み合わせる


数値で入力された「時」「分」「秒」を使って、

正しい時刻データを作成します。


手順:

  1. 「作成時刻」列の1行目に任意のセルを選択
  2. 以下の数式を入力:
    =TIME(B2, C2, D2)
    • 関数の引数関数の引数関数の引数ダイアログボックスの設定:

  1. 実行結果は以下の通り:
日付時間(時)作成時刻
2023/1/193009:30:00
2023/1/113154513:15:45
2023/1/28508:05:00

最後に

元のデータが数値で「時」「分」「秒」に分かれていても、

先ほど生成した「作成時刻」列を使えば、時刻ベースの分析ができます。

TIME 関数を使って、それぞれの数値を1つの時刻に変換しておくことで、

時刻処理を簡単できます。