TIME関数の構文解説と使用ガイド −時刻データの生成−

TIME 関数は Excel 365、Excel 2010 以降で利用可能です。
TIME 関数は、時・分・秒を指定して時刻データを作成します。
TIME は「時間」「時刻」を意味する英単語で、
関数名はそこから名付けられたと考えられます。

こんな時に便利
たとえば、12:30 に 5 を加算しても、17:30 にはなりません。12:30 は時刻データ、5 は数値データであり、データの型が異なるためです。
TIME 関数を使えば、数値から正確な時刻を構成でき、
意図通りの時間計算が可能になります。
時刻の演算や処理において、計算ミスや不整合を防ぐのに有効です。

Microsoft Excelの「日付/時刻」のカテゴリに属します。
指定した時・分・秒から時刻データを返します
関数の挿入関数の挿入関数の挿入ダイアログより
hour, minute, second の3つの数値を指定し、
それらを組み合わせて時刻データを作成します。
たとえば =TIME(9, 30, 0) と入力すると、「9:30:00」という時刻が得られます。

[関数の検索]のテキスト内に、「TIME」と入力し、[検索開始]をクリックすると、関数がヒットします。
詳細の使用法に興味のある方は巻末の参考記事をご拝読ください。
TIME 関数とは
![ExcelのTIME関数の[関数の挿入]ダイアログボックス](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2025/07/excel-func-11788_989_111_result.webp)
指定した時・分・秒から時刻データを返します
[関数の挿入]ダイアログより
hour, minute, second の3つの数値を指定し、
それらを組み合わせて時刻データを作成します。
たとえば =TIME(9, 30, 0) と入力すると、
「9:30:00」という時刻が得られます。
TIMEの構文
![ExcelのTIME関数の[関数の引数]ダイアログボックスでの引数説明](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2025/07/excel_func-11788_990_result.webp)

※[]は省略可能です
第1引数:時
![ExcelのTIME関数の第1引数を[関数の引数]ダイアログボックスでの説明](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2025/07/excel_func-11788_991_result.webp)
- 意味: 時刻の「時」にあたる数値(0〜23の整数)
- 用途: 表現したい「時」の指定
- 例:
=TIME(9, 0, 0)→ 「9:00:00」として処理
第2引数:分
![ExcelのTIME関数の第2引数を[関数の引数]ダイアログボックスでの説明](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2025/07/excel_func-11788_992_result.webp)
- 意味: 時刻の「分」にあたる数値(0〜59が一般的)
- 用途: 表現したい「分」の指定
- 例:
=TIME(9, 30, 0)→ 「9:30:00」として処理
第3引数:秒
![ExcelのTIME関数の第3引数を[関数の引数]ダイアログボックスでの説明](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2025/07/excel_func-11788_993_result.webp)
- 意味: 時刻の「秒」にあたる数値(0〜59が一般的)
- 用途: 表現したい「秒」の指定
- 例:
=TIME(9, 30, 45)→ 「9:30:45」として処理
TIME 関数の使用ガイド
業務でよく使用されるシナリオにおいて、
「時」「分」「秒」が
それぞれ数値で別々に入力されているデータがあります。
このままでは、、、
「12:30」+「5」のような正しい時間計算ができません。
そこで、TIME 関数を使って、
1つの時刻データにまとめる必要があります。
| 日付 | 時間(時) | 分 | 秒 | 作成時刻 |
|---|---|---|---|---|
| 2023/1/1 | 9 | 30 | 0 | |
| 2023/1/1 | 13 | 15 | 45 | |
| 2023/1/2 | 8 | 5 | 0 |
例:TIME で 時・分・秒を組み合わせる
数値で入力された「時」「分」「秒」を使って、
正しい時刻データを作成します。
手順:
- 「作成時刻」列の1行目に任意のセルを選択
- 以下の数式を入力:
=TIME(B2, C2, D2)- 関数の引数関数の引数関数の引数ダイアログボックスの設定:
![ExcelのTIME関数を、[関数の引数]ダイアログを使った例](https://biz-data-analytics.com/wp-content/uploads/2025/07/excel-func-11788_994_result.webp)
- 実行結果は以下の通り:
| 日付 | 時間(時) | 分 | 秒 | 作成時刻 |
|---|---|---|---|---|
| 2023/1/1 | 9 | 30 | 0 | 9:30:00 |
| 2023/1/1 | 13 | 15 | 45 | 13:15:45 |
| 2023/1/2 | 8 | 5 | 0 | 8:05:00 |
最後に
元のデータが数値で「時」「分」「秒」に分かれていても、
先ほど生成した「作成時刻」列を使えば、時刻ベースの分析ができます。
TIME 関数を使って、それぞれの数値を1つの時刻に変換しておくことで、
時刻処理を簡単できます。

