Pythonでy軸の目盛りラベルに最大値が表示されない問題 📊

Pythonでy軸の目盛りラベルに最大値が表示されない問題 📊

Pythonでデータを可視化していて、こんな経験はありませんか?

「グラフ自体は最大値まで表示されているのに、なぜかy軸の目盛りラベルに最大値が表示されない…」

💡重要なポイント:
この問題は plt.ylim だけを使用する場合には発生しません!
目盛りを手動設定する plt.yticks を使ったときだけの問題なんです。


実は、これはmatplotlibでよく遭遇する問題なんです。

今回は、この現象が起きる理由と、簡単な解決方法をご紹介します!

はじめに ✨

まず、matplotlibでの軸と目盛りの基本を確認しましょう:

import matplotlib.pyplot as plt

# サンプルデータの作成
data = [10, 45, 75, 90, 100]

# グラフの描画
plt.bar(range(len(data)), data)
plt.ylim(0, 100)  # y軸の範囲を0〜100に設定
plt.show()

このコードでは 🔍:

ylimは、目盛りを自動設定

  • plt.ylim(0, 100) により、y軸が0~100の範囲で表示される
  • デフォルトの目盛りが自動で設定される

    |

    v

目盛りを指定したい場合は plt.yticks を使います:

import matplotlib.pyplot as plt

# サンプルデータの作成
data = [10, 45, 75, 90, 100]

# グラフの描画
plt.bar(range(len(data)), data)
plt.ylim(0, 100)  # y軸の範囲を0〜100に設定

#上記まで先程と同じコード

plt.yticks(range(0, 100, 10))  # ここで問題が発生
plt.show()

plt.yticks を使用するとき ⚠️:

目盛りラベルは [0, 20, 40, 60, 80] のみが表示

最大値100の目盛りラベルが表示されない

plt.yticks を使用するとき ⚠️:

  • 目盛りラベルは [0, 20, 40, 60, 80] のみが表示
  • 最大値100の目盛りラベルが表示されない

💡重要なポイント:
この問題は plt.ylim だけを使用する場合には発生しません!
目盛りを手動設定する plt.yticks を使ったときだけの問題なんです。

原因を理解しよう 🔍

Pythonrange 関数には面白い特徴があります。

終点の値は含まれないんです。

└> 例えば range(0, 5) と書くと:

     └── 出力 ──>  [0, 1, 2, 3, 4] となり、5含まれません!

└> これを私たちのコードに当てはめてみると ✨:

plt.yticks(range(0, 100, 10))

     └── 出力 ──>  [0, 20, 40, 60, 80] となり、100含まれません!

「100までの目盛りを付けてね」とお願いしているつもりが、「99までの目盛りを20刻みで付けてね」という指示になってしまっているんです! 😅

解決策:シンプルだけど効果的! ⭐

この問題の解決方法は、とても簡単です。表示したい最大値に+1するだけです! 🎯

┌──────────────────────────────────────────┐  

💡表示したい最大値に+1

    └──> +1より大きいと余計な目盛りが出てしまい、

         +1未満だと最大値が表示されません。

         だから必ず+1なんです!

└──────────────────────────────────────────┘

import matplotlib.pyplot as plt

# サンプルデータの作成
data = [10, 45, 75, 90, 100]

# グラフの描画 ✨
plt.bar(range(len(data)), data)
plt.ylim(0, 100)
plt.yticks(range(0, 101, 10))  # 100 + 1 = 101 に変更
plt.show()

これで目盛りラベルは以下のように表示されます 🎨:

もう一歩先の解決策⭐

手動で目盛りを指定するのではなく、データから最大値を自動で取得します。

import matplotlib.pyplot as plt

# サンプルデータの作成 ✨
data = [10, 45, 75, 90, 100]

# グラフの描画 🎨
plt.bar(range(len(data)), data)
y_max = max(data)  # データの最大値を取得
plt.ylim(0, y_max)
plt.yticks(range(0, y_max + 1, 20))  # ここでも +1 を忘れずに!
plt.show()

まとめ:これだけは覚えよう! 🌟

今回学んだポイントを整理しておきましょう! 📝

💡最も重要なポイント:

  • plt.ylim だけを使用する場合は、この問題は発生しません
  • 目盛りを手動設定する plt.yticks を使ったときだけの問題です
  • つまり、自動設定のままなら心配無用!
  1. 問題の本質 🤔
    • plt.ylim では、グラフ自体は最大値まで正しく表示される
    • plt.yticksを指定すると、目盛りラベルだけが最大値で表示されない
    • これはrange関数の仕様に起因する問題
  2. 解決方法 💡
    • 表示したい最大目盛りに「+1」するだけ!
    • 例:100を表示したければrange(0, 101, 20)を指定
    • 自動でデータを取得する場合も同じルール(y_max + 1) ✨
  3. 実践のコツ 🎯
    • 必ず+1だけを加える(+1 以外は不適切)
    • 目盛りの間隔は表示目的に応じて適切に設定
    • データの最大値と目盛りの最大値は別物と考える 🔍

このテクニックを使えば、意図した通りの目盛りラベルが表示できますよ! ⭐

最後に覚えておきたいポイント 💭:

  • plt.ylimだけなら問題なし
  • plt.yticksを使うときは+1を忘れずに
  • シンプルだけど、とても便利なテクニックです!