Excelピボットテーブルで％を出す方法｜全体に対する％表示方法を徹底解説
えくせるサイトウ
ピボットテーブル で % 表示をしたいのに、思った通りの数字が出てこない…。
Excel を使っていて、こんな壁にぶつかったことはありませんか。
実は ピボットテーブル の「割合表示」には、全体に対する%、行ごとの %、列ごとの % という複数の考え方があります。
設定も似ていて紛らわしいため、最初はどれを使えばいいのか迷ってしまうのも無理はありません。
この記事では、それぞれの違いや使い方を 初心者向けにやさしく解説 します。
具体的な操作手順だけでなく、「なぜそうなるのか？」という 仕組みの理解 も重視して、
職場ですぐ活用できるようになることを目指します。
この記事では、Excel の ピボットテーブル を使って、全体に対する%を表示の方法 をご紹介します。
他の方法は以下に掲載済みです。
- 列ごとの
%⇒ Excelピボットテーブルで％を出す方法｜列全体に対する％表示方法を徹底解説 - 行ごとの
%： ⇒Excelピボットテーブルで％を出す方法｜行に対する％表示方法を徹底解説
目次
全体 (総計) に対する%を出す方法
Excel の ピボットテーブル では、集計結果に対して 表内に含まれるすべての売上金額の合計を 100% とした割合 (構成比) を表示することができます。
たとえば「商品カテゴリ A は、表全体の売上のうちどのくらいの割合か？」といった分析に活用できます。
サンプルデータ例
次のデータから ピボットテーブル を作成し、「全体に対する%」を表示する手順を紹介します。
| 支店 | 商品カテゴリ | 売上 |
|---|---|---|
| 東京 | A | 1000 |
| 東京 | B | 1200 |
| 東京 | C | 800 |
| 大阪 | A | 900 |
| 大阪 | B | 1100 |
| 大阪 | C | 700 |
| 名古屋 | A | 800 |
| 名古屋 | B | 1000 |
| 名古屋 | C | 600 |
設定手順
手順1
- このデータ範囲を選択し、[挿入] をクリック
- [ピボットテーブル] をクリックする
手順2
- [行] に「商品カテゴリ」、[列] に「支店」、[値] に「売上」をドラッグする
手順3
- [合計 / 売上]のプルダウンメニューをクリック
- [値フィールドの設定(N)…] をクリック
- [計算の種類] をクリックし、一覧から [総計に対する比率] を選択
出力される表のイメージ
設定が完了すると、以下のような ピボットテーブル が表示されます。
| 商品カテゴリ | 東京 | 大阪 | 名古屋 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| A | 12.35% | 11.11% | 9.88% | 33.33% |
| B | 14.81% | 13.58% | 12.35% | 40.74% |
| C | 9.88% | 8.64% | 7.41% | 25.93% |
| 合計 | 37.04% | 33.33% | 29.63% | 100.00% |
この表では、表全体の売上合計 (8100) に対して、各セルがどの程度の割合か が示されています。
① 全体 (総計) に対する割合を出す方法
Excel の ピボットテーブル では、集計結果に対して 表内に含まれるすべての売上金額の合計を 100% とした割合 (構成比) を表示することができます。
たとえば「商品カテゴリ A は、表全体の売上のうちどのくらいの割合か？」といった分析に活用できます。
サンプルデータ例
以下のような売上データを使って説明します。
| 支店 | 商品カテゴリ | 売上 |
|---|---|---|
| 東京 | A | 1000 |
| 東京 | B | 1200 |
| 東京 | C | 800 |
| 大阪 | A | 900 |
| 大阪 | B | 1100 |
| 大阪 | C | 700 |
| 名古屋 | A | 800 |
| 名古屋 | B | 1000 |
| 名古屋 | C | 600 |
このデータから ピボットテーブル を作成し、「全体 (総計) に対する割合 (%)」を表示する手順を紹介します。
設定手順
手順1
- このデータ範囲を選択し、[挿入] をクリック
- [ピボットテーブル] をクリックする
手順2
- [行] に「商品カテゴリ」、[列] に「支店」、[値] に「売上」をドラッグする
手順3
- [合計/売上]のプルダウンメニューをクリック
- [値フィールドの設定]をクリック
- [値フィールドの設定]のダイアログボックスから、[計算の種類]→[総計に対する比率] を選択する
出力される表のイメージ
設定が完了すると、以下のような ピボットテーブル が表示されます。
| 商品カテゴリ | 東京 | 大阪 | 名古屋 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| A | 12.35% | 11.11% | 9.88% | 33.33% |
| B | 14.81% | 13.58% | 12.35% | 40.74% |
| C | 9.88% | 8.64% | 7.41% | 25.93% |
| 合計 | 37.04% | 33.33% | 29.63% | 100.00% |
この表では、表全体の売上合計 (100) に対して、各セルがどの程度の割合か が示されています。
使用シーン例
- 商品カテゴリや支店ごとの売上が、全体に対してどの程度のシェアを持っているか を明確にしたいとき
- 販売実績データを構成比で可視化し、重点カテゴリや重点エリアの判断材料 にしたいとき
単純な売上額の比較だけでは、規模が大きい商品や支店ばかりが目立ってしまいます。
しかし、「合計に対する割合 (
%)」を使えば、全体の中でどれだけの重みを持っているのか が一目でわかり、分析の精度が高まります。
このように、「合計に対する割合 (%)」を表示することで、データ全体のバランスや構成をわかりやすく伝えることができます。
ピボットテーブル を使った分析の基本として、まずこの機能をしっかり身につけておきましょう。
💡 意図した割合が表示されているか確認する方法
「この % 表示は本当に正しいのかな？」と感じたときは、
以下のようにどこが 100.00% になるかをチェックしてみましょう👇
| 商品カテゴリ | 東京 | 大阪 | 名古屋 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| A | 12.35% | 11.11% | 9.88% | 33.33% |
| B | 14.81% | 13.58% | 12.35% | 40.74% |
| C | 9.88% | 8.64% | 7.41% | 25.93% |
| 合計 | 37.04% | 33.33% | 29.63% | 100.00% |
📍全体の合計(右下のセル)が 100.00% になっていれば、全体割合として正しく表示されています。
まとめ
この記事では、Excel の ピボットテーブル を使って、全体に対する%を表示の方法 をご紹介します。
他の方法は以下に掲載済みです。
- 列ごとの
%： ⇒ Excelピボットテーブルで％を出す方法｜列全体に対する％表示方法を徹底解説 - 行ごとの
%： ⇒Excelピボットテーブルで％を出す方法｜行に対する％表示方法を徹底解説
参考までに！
